2018.12.2[チーム]
2018.12.2(日) 13:00~ 明治安田生命J3リーグ 第34節 ●0-2 C大23@吹田S
[レビュー]悔しすぎる今季ラストマッチ。若きガンバが大阪ダービーで痛恨の負け喫する
「負けたらいけない試合ではなく、今回は勝たないといけないダービー」(髙木)。今季、着実に積み上げてきた若きガンバは有終の美を飾るべく、C大阪U-23を迎え撃った。
そんな選手たちの意気込みがピッチ上で体現される。11分には「数字で結果を出したい」と気合十分のプレーを見せる山口のクロスを髙木が頭で合わせ、最初の決定機を得る。
パスワークに秀でるガンバ大阪U-23とは対照的にハードワークをベースに縦に鋭い攻撃を仕掛けてくる相手の勢いを封じたG大阪U-23は34分、初瀬の直接FKでもチャンスを作り出す。
そして前日にトップの柏戦にも途中出場した中村が42分、スタジアムを沸かせた。パスワークだけでなく、攻守の鋭い切り替えも若きガンバの武器。中盤で髙江がボールをカットすると、中村が持ち込んで鋭いフィニッシュ。枠をとらえたシュートだったが、相手GKのセーブを許し、先手を取りきれない。
スコアレスで折り返しに向かっていた前半アディショナルタイム、クリアミスから攻め込まれたG大阪U-23は痛恨の先制点を与えてしまう。「機動力がある相手だったが僕と(松田)陸もそれまでは裏への対応とかが出来ていた。それだけにあの失点が悔やまれる」と野田は悔しげに振り返ったが、後半早々にさらなるアクシデントが待っていた。
逆転に向けてギアを上げたかった後半早々の50分、市丸がこの日2枚目の警告で退場に。数的不利を強いられたガンバ大阪U-23は61分にも2点目を許し、苦しい戦いを余儀なくされた。
8月に就任した實好監督のもと、ホームでは6勝1分け。負け知らずの若きガンバは2点を追う展開で芝本や切り札の妹尾らを連続投入。CKから野田が際どいヘディングシュートを放ったり、アディショナルタイムにもガンバ大阪U-23らしい中央の崩しから一美がチャンスを得たりと最後まで相手ゴールに迫る姿勢を見せながらも無念のタイムアップ。世代を問わず大阪ダービーに負けは許されないガンバだけに、サポーターからもブーイングが飛ばされた。
「10人になったことよりも、0対1で試合を折り返してしまったのが一番の敗因」と振り返ったのは野田。悔しすぎる今季ラストマッチに終わったが、最終順位は過去最高の6位。全32試合で得た数多くの収穫と、そして悔しさを来季以降の財産にするだけだ。
