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2017.12.8[チーム]

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[ 長谷川ガンバの軌跡 ]三冠への分岐点。アウェイの鹿島戦で劇的な逆転勝ち

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― ガンバがクラブ史上初のJ2リーグを戦った2013シーズンから指揮を執った長谷川健太監督。前人未到の昇格即三冠という偉業を成し遂げ、数々の日本代表を輩出してきた長谷川ガンバが5年間の一時代にピリオドを打った。その足取りを振り返る。―

日本サッカー界で未だ誰もなし得た事がなかった昇格即三冠の偉業。長谷川ガンバが最もスポットライトを浴びた2014シーズンで、分岐点となったゲームがある。
「アウェイの鹿島戦は私が一番熱くなった試合の一つ」。長谷川監督の脳裏にも強く刻み込まれている一戦が、2014年10月5日の鹿島戦だった。

ワールドカップによる中断期間まで降格圏内に喘いでいたガンバだったが7月にパトリックが加入すると夏場に強いガンバらしく、連勝街道を走り始める。
8年ぶりとなるJ1リーグ6連勝を賭け、カシマスタジアムに乗り込んだガンバだったが当時の立ち位置は勝ち点46で4位。首位を走る浦和との勝ち点差は7開いており、指揮官も選手たちもまだ逆転優勝を目標に定めてはいなかった。
常に先手を取られながらも、そのたびに追いつく粘りを見せたガンバだったが、戦前の長谷川監督は「ACL圏内を考えれば、アウェイの鹿島戦で勝ち点1は悪くない。必ずしも無理に勝とうとは思っていない」。

しかし、雨の中で選手たちが見せた熱戦は指揮官の闘志に火をつけた。
「ああいう展開だし、これはもう後に引けないなと思った。両チームが勝負を決めてやるというような熱い試合をしていたしね」(長谷川監督)。73分、攻守のキーマン、阿部に代えてピッチに送り込まれたのはリンス。「勝ちきれ」。長谷川監督による無言のメッセージを受けた選手は、鹿島に決定的なピンチを作られながらも、ただひたすらに勝ち越しゴールを追い求めた。
そしてアディショナルタイムに、ガンバがその地力を見せつける。
遠藤のクロスを胸でトラップしたリンスが、鋭いターンから右足を一閃。豪快な一撃が鹿島のゴールネットを揺さぶり、ガンバに劇的な逆転ゴールをもたらした。

アディショナルタイムでも全く焦ることなく、最善のパスを選択した遠藤の落ち着きと、抜群の個を持つリンスのポテンシャルが生み出した決勝ゴールだった。
鹿島戦の前、「上を見てもしょうがない。僕らは一戦、一戦戦って行くだけ」と遠藤は話していたが、「鬼門」だったアウェイの鹿島戦で勝ち切ったチームは一気に、逆転優勝を現実的な目標に据えたのだ。

「あの鹿島戦が逆転優勝のターニングポイントだった」と長谷川監督が言えば、宇佐美も「あの試合を耐えしのいだことで、苦しい試合をモノにする勝ち癖がついた」。
ルヴァンカップ決勝での逆転勝利や、リーグ戦の天王山だった浦和戦の勝利など劇的な展開が多かった2014シーズンだが、三冠へのスタートラインは間違いなく雨中の鹿島戦だった。