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2018.11.26[チーム]

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『俺たちの、ガンバプライド。』最終回:倉田秋

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ユニフォームの左胸に輝く9つの星。
27年を数える歴史の中で、その時代を彩った、ガンバ大阪にかかわるすべての人によって掴み取った栄光だ。
もちろん、その過程には常に歓喜があったわけではない。
苦しいことも、悲しいことも、悔しいことも。
そのすべてを受け入れ、乗り越え、戦い続けてきた。
そして、歴史は今も続いている。
だからこそ、俺たちは決して屈しない。
青黒のユニフォームを纏う責任と、その胸にあるガンバプライドに賭けて。



期限付き移籍でセレッソ大阪に在籍していた11年8月。長居スタジアムでの『大阪ダービー』で受けた衝撃を未だに覚えていると言う。引き分けに終わったこの一戦に先発出場していた倉田秋は、驚きをもってガンバと対峙していた。
「敵としてガンバと戦うのって、こんなにしんどいの?!みたいな。個々の技術にそこまで差があるとは思わないのに、なんかボールは回されるし、なんか攻められるし、気づいたら自陣のゴール前までいかれてる、みたいな(苦笑)。あの時に初めて、ガンバを敵として戦うしんどさを実感しました」

その翌年、倉田は3年ぶりにガンバに復帰する。ジェフ千葉、C大阪では試合経験を積み、結果も出せていたからこそ、自信を胸に、再び青黒のユニフォームに袖を通した。
「今になって思えば、あれくらい試合に出ただけでよく自信を持てたなって思うけど(笑)、あの時は『今の自分なら十分戦える』という自信を持って戻ってきました。そしたら『やっぱりガンバのサッカーはめっちゃ楽しいやん!』と。しかも、その楽しさは試合を戦うほど増す一方で…。それは以前に在籍していた時にはなかったフィジカルが自分に備わったからというか。それがあって初めてガンバのサッカーは楽しめると気づいた。でも一方でクラブ史上初のJ2降格を味わったのもこの年ですからね。以前に所属していた時の07~09年のガンバって、試合内容や流れがイマイチ悪くても『結局、勝っちゃった』って終わる試合が多かったのに、この年だけは肝心な『結果』を引き寄せられなかった」

思えば、アカデミー時代からトップチームの戦いは何度も見てきた。自分の脳裏に、そのサッカーが刷り込まれるほどに、だ。と同時に、その時に見た『最後までボールを回しまくって勝つガンバ』に憧れを抱き、自分もその一員になることを夢見て、必死に技術を磨き続けた。
「小学6年生の時に、普通にセレクションを受けて運良くジュニアユースには入れたけど、その頃の僕はマジで誰が見ても一番下手くそだったと思う。でも、周りのうまい選手と一緒にサッカーをするのがホンマに楽しくて、彼らと同等にボールを蹴れるようになりたいと、必死になって技術を磨いた。そのおかげで、毎日、自分がものすごい勢いで成長していくのを感じたし、技術が身につくほど、できるプレーが増えていくのが嬉しくて、ますますサッカーにのめりこんだ。あの環境がなければ、プロサッカー選手としての今の自分はいなかったと思う」

そうして念願のプロになって12年。倉田は今、ガンバの『10』を背負う選手へと成長を遂げた。その中で、かつてのような『楽しさ』を感じているのかと問われれば、そうではないと倉田は言う。だが、それはあくまで、ポジティブな意味で、だ。
「自分も歳をとって、描く理想も年々大きくなっている分、現状に満足することはまずないし、以前とは求める楽しさも違ってきています。事実、現代サッカーでは世界を見渡しても、守備をせずに勝つことはできないからこそ、攻撃だけをしていればいいとも思わないですしね。結果を求めるにはそういう進化も必要だと思う。でも、だからこそ今、ツネさん(宮本恒靖監督)のもとで取り組んでいる『前から守備をして、ボールを奪われてもすぐに取り返して、ボールを動かしてゴールに迫るサッカー』を自分たちのスタイルとして確立したい。それができれば、必ずその先に勝利も、『強いガンバ』もついてくるという確信があるから」

アカデミー時代から磨いてきた『技術』というDNAを『宮本ガンバ』で存分に活かしながら、新しい『ガンバの強さ』を作り出す。

それが倉田秋の、ガンバプライド。


Interview and text by Misa Takamura