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2020.6.29[チーム]

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[WE ARE GAMBA OSAKA 2020]MF14 福田湧矢

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  • 「プロになって初めて自分らしく戦えた」と振り返る昨年、ホームで戦ったセレッソ大阪戦
  • 左ウイングバックとして90分間を走り抜き、勝利に貢献してみせた
  • 大阪ダービーでチャンスを掴み、以降はトップチームでの出場を重ねた
  • ルヴァンカップで「やれる」という手応えを掴んだ
様々なシーンを通して、ガンバ大阪との『絆』を紹介する『WE ARE GAMBA OSAKA』。今シーズンは、それぞれの人生で印象に残る試合や出来事、出会い、を通してその胸に根づく、ガンバ愛を浮き彫りにする。


 今年でプロ3年目を迎えた福田湧矢が「プロになって初めて自分らしく戦えた」と振り返るのが昨年、ホームで戦ったセレッソ大阪戦だ。チームがリーグ戦7戦勝ちなしという苦境に立たされる中で先発に抜擢された彼は『大阪ダービー』特有のスタジアムの圧力にも押し潰されることなく、左ウイングバックとして90分間を走り抜き、勝利に貢献してみせた。
「個人的には約1年ぶりのJ1リーグ戦でしたけど、それまで自分の中で積み上げてきたもの、U-23でやってきたことを、そのまま出せた試合でした。やっと元の自分に戻れたというか、自分らしいプレーを発揮できたと考えても、プロとしてやっていく上で大きな意味を持つ試合になりました」

 思えば、ルーキーイヤーとなった18年。福田はこの年の新加入選手の中では誰よりも早くJ1リーグ開幕戦でプロデビューを実現していた。慣れないボランチでの出場だったとはいえ、子供の頃からの夢だった「ガンバ大阪のユニフォームを着てプレーする」ことへの喜びもあってだろう。試合後には声を弾ませていたものだ。
「正直、もっとミスが出るかなと思っていたけど、意外とやれました。組み立てのところではサイドチェンジもできたし、チャンスにつなげられたところもあった」
だが、あくまでそれは試合直後の話。以降は控えに回る中で、あるいはトップチームを離れ、ガンバ大阪U-23の一員としてJ3リーグを戦ううちに当時の自分がいかに物足りなかったのかを自覚し、違う感情になったと苦笑いを浮かべる。
「あの程度のプレーで、なぜやれたつもりになっていたのかわからないというか。そのあとプロとしていろんなことを学べば学ぶほど、自分らしいプレーなんて一つも出せていなかったし、『うまく見せられたらいいや』的にごまかしてプレーしていたことに気がついてダサいし、恥ずかしいなと思うようになった。今では、あの頃の自分を思い出したくないくらいです」
 それは、『自分らしさ』で勝負することの必要性に気づいたからこその言葉でもある。
「結果的に、その後はU-23でプレーすることが多かった中で、1年目のシーズンを終えた時に改めて思ったんです。『このままじゃプロとして生きていけない』って。と同時に自分の武器で勝負する必要性をすごく感じました。実際、周りを見ても試合に出ている選手って、ハルくん(藤春廣輝)ならスピードとか、秋くん(倉田)や宇佐美(貴史)くんならドリブル、シュートというようにこれという武器を持っていますから。もっとも、中には平均的に何でもできる選手もいるけど、それって全ての平均がものすごく高いレベルにあるからで、僕はそういうタイプでもない。であればこそ何か1つ、2つ、ずば抜けている武器がないとこの先、100%生き残っていけないな、と。そう思って学生の頃から武器にしてきたスピードや仕掛け、守備のところで勝負しようと考えるようになりました」
 決意は固く、19年はU-23でのスタートになったものの、福田は愚直に自分の武器で勝負することに集中し、プレーに磨きをかけた。その姿が宮本恒靖監督の目に止まりトップチームでプレーするようになっても変わらずに、だ。結果、ルヴァンカップに出場し「やれる」という手応えを掴んだ福田は、冒頭に書いた『大阪ダービー』でチャンスを掴む。その胸には、ルーキーイヤーにはなかった自分への『自信』がみなぎっていた。
「かつての自分とは違い、仕掛けの部分も、守備の部分も絶対に通用すると確信を持てていたので、とにかくチームを勝たせるためにはどうすればいいのかということだけを考えてプレーしていました」
 もっとも、そのセレッソ戦も試合直後には手応えを語っていた福田だが、今になって振り返ると、もっとやれたなと思う部分はたくさんあるそうだ。
「あの時は、久しぶりのJ1で『これが自分だな』と思えたんですけど、今になってみたら『まだまだ足りないな』って。なんであのプレーで良かったと思えたのかは謎なくらいです(笑)。でも、サッカー選手は満足したらそこで終わりというか…『今のままでいい』と思うくらいなら、今すぐサッカーをやめるべきだと思っているので、それでいいのかな、と。このクラブにはまだまだ自分を成長させられる、素晴らしい環境があるからこそ、いろんな選手からいろんなことを盗んだり、発見したりしながら、プロサッカー選手としてもっともっと上に上がっていきたい。今はその気持ちが自分を突き動かしています」
 次から次へと突きつけられる課題に立ち向かい、時間がかかってもそれを確実に跳ね除けながら、上へ、上へ。その向上心が福田をさらなる高みへと引き上げてくれる。


Interview and text by Misa Takamura

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FW33 宇佐美貴史
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