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2023.4.17[チーム]
[ WE ARE GAMBA OSAKA ]MF18 ネタ ラヴィ
今シーズンのWE ARE GAMBAOSAKAのテーマは『言葉』。
キャリアにおいて、サッカー人生を大きく動かした言葉や、
自分を突き動かすパワーワード、
今の自分につながる忘れられない体験に触れ、
独自のサッカー観を紐解く。
プロサッカー選手という職業に「人生でもっとも魅力を感じている」と話すネタ・ラヴィ。だからこそ毎日、全身全霊をかけてサッカーに向き合う。
「練習する、試合を戦うなど、目に見えて活動している時間だけをプロサッカー選手として過ごしているわけではありません。僕は食事をしている時も、睡眠中も、すべてをサッカーに捧げています。そういう意味では1日24時間、サッカーのことをずっと考えているような毎日です。僕はサッカーを心から愛しているので、仕方がないことかもしれませんが(笑)。とはいえ、これまでの経験上、ずっと張り詰めた状態でいると行き詰まってしまうということも十分に理解していますから。時に『サッカーのことを頭から切り離してリラックスするのも仕事だ』と自分に言い聞かせて違うことを楽しむこともありますが、それでもやはりサッカーのことを完全に忘れることはありません」
そんなふうに自身にリラックスを求めるのは、体というよりメンタルをいい状態で保つため。ラヴィにとって『メンタル』は、勝利を掴むために、自分の理想のプレーを続けるために、不可欠なものだからだ。
「プロサッカー選手として大事にしているのは、メンタルをブラさないこと。基本的に僕はメンタルが強い方だと自負していますが、僕たちの仕事はどんなにサッカーを愛していても、時に難しく厳しい局面と向き合わなければいけません。だからこそ、そうした状況に動じずに自分のプレーを貫くためのメンタルを常に備えておくべきだと思っています」
そうしたメンタリティは、彼がアカデミー時代から在籍したマッカビ・ハイファFC(イスラエル)で育んだもの。ラヴィがトップチームのキャプテンに就任した22歳のとき。チームが低迷期を過ごしていた中で「このクラブをもう一度強豪クラブとして復活させたいという使命、責任が自身を強くしてくれた」という。
「22歳の自分に何ができるか。どうすればチームが再び、タイトルを争える強さを取り戻せるのか。そのことをクラブオーナーをはじめ、いろんな人と話し合いました。その中で当時、クラブが見失っていた『チームがゴールに向かって同じ絵を描き、一丸となって突き進むこと』が大事だという考えに行き当たり、そのことを常にチームに投げかけました。最初はごく数人の選手と同じ考えを共有することから始め、その輪を大きくするために、ロッカーでは常に一丸となって戦うことを仲間に求めたのを覚えています。その過程が今の僕のメンタリティの強さや、プロサッカー選手としてのキャリアにつながったと思っています」
また、それが強豪クラブの復活につながったという成功体験もあってだろう。今シーズンから戦う場所をガンバに変えても、頭の中では常に『チーム』としての戦いを描いてピッチに立っている。
「サッカーはチームスポーツ。一人のプレーが良かった、悪かったということで勝敗は決まりません。勝った時は全員の勝利ですし、負けた時は全員の敗戦です。裏を返せばチームとして戦えなければ結果は生まれないということです」
すべては、その継続の先にある『タイトル』の喜びを味わうために。
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Interview and text by Misa Takamura
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