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2026.5.14[チーム]

ACL2・現地リポート in リヤド/1日目

リヤドに到着。しばしの休息を経てトレーニングスタート。

12日の深夜に関西国際空港を出発したチームは約11時間のフライトでドバイ入り。待機時間の少ないスムーズなトランジットを経て、午前8時すぎに決戦の地、リヤドに到着した。日中の気温は39度。空気は乾燥していて、刺すような日差しが肌に突き刺さる。
そこからはバスで約40分かけて宿泊ホテルにチェックイン。遅めの朝食を済ませた後は、各自部屋に戻り4時間ほど体を休ませた。

昼食後は17時前にホテルを出発してバスで練習場へ向かう。通勤時間と重なったせいかやや渋滞に巻き込まれ、行きは1時間ほどバスに揺られ、この日の練習場であるアルナスルのアカデミーチームが使用している天然芝グラウンドに到着。いつも通りに体をしっかりと起こすためのアクティベーションを行ったのち、18時30分からボールを使ってトレーニングを開始。ウォーミングアップの後は、3分の1コートで9対9+フリーマン3人、5対5+フリーマン1人と少しずつ強度を上げて体を起こしていく。この時点で気温は34度。気温が大きく下がったわけではないが、日差しの強さからは解放され、時間の経過とともに選手の足が軽くなっていくようにも見えた。

「今日はまだこっちにきたばかりで時差もあるし、移動の疲労を抜くのが目的だったから、そこまでまだコンディションを上げるという感じではなかったです。11連戦を戦っている間は…正直最後の方はどうしても体が重く感じていましたけど、2日間のオフでそこはしっかり抜けたという感触を得てここに来ているので。明日、明後日はよりフレッシュにチーム全体がグッとギアをあげていけるんじゃないかと思います。2年前の天皇杯決勝は国立競技場といういつもとは違う雰囲気の中でどことなくフワッと試合に入ってしまい、そのまま自分たちの感情というか、パッションみたいなところを出し切れず試合が終わってしまったという悔しさが残ったけど、今シーズンはみんなの感情、パッションがしっかり注げた試合をいくつも積み重ねてきて、そこが揃えば自分たちの戦いができるという自信もある。まずはそれをみんなで揃えていくというか、試合当日に最高潮に持っていけるような雰囲気をこの数日間で積み上げていくことが一番大事だと思っています(中谷進之介)」

「サンフレッチェ広島戦(J1百年構想リーグ第16節)を終えて監督に言われていた『2連休で一旦すべての疲労を抜いて、ACL2決勝のことも一旦は忘れてリフレッシュを』という部分をしっかりできてリヤドに移動してくることができました。今日はまだ到着したばかりで時差ボケもあるし、初日の練習は移動の疲れをしっかり抜くことに重きを置いて過ごしたので。正直、まだ『いよいよ決勝だ』という感覚は湧いてこないですけど、明日以降、試合日が近づくほど勝手に気持ちも体も上がっていくと思っています。今のこの少しリラックスした状態から、熱を上げていくというか、ピッチ内外でみんなと時間を共有しながら徐々に徐々に気持ちが昂っていくような雰囲気に持っていきたいし、それを決勝で余すことなくぶつけるだけだと思っています(食野亮太郎)」

「広島戦は出場がなかったので、ACL2決勝に向けてよりコンディションをよりいい状態にすることを心掛けて過ごした上でリヤドに移動してきました。この先も試合日に向けてよりいい状態に持っていくだけだと思っていますし、決勝は自分のすべてを懸けて臨もうと思っています。直近の11連戦ではみんながそれぞれにいろんなものを抱えて戦ってきて、ピッチに立ち続けてきた選手もいれば、陸(半田)のようにどうしても出られないという状況になっちゃった選手もいますけど、とにかく、ここまでみんなで繋いできたACL2なので。そのみんなの想いをしっかり背負いながら、残りの時間もしっかりと準備をして自分自身に後悔がないように、自分の持っているものを全部、出し切る試合にします(美藤倫)」

 ゴールキーパー陣は今大会にフル出場してきた東口順昭を筆頭に、ここ数試合は続けて先発を預かってきた荒木琉偉。そして長らくリハビリが続いていた中で4月末に完全合流した一森純の姿も。彼ら3人も、GKだけのウォーミングアップで体を起こした後、ミニゲームに加わって汗を流した。

「到着したばかりで、今はまだ時差ボケも抜けきっていないので、今日はまずは体をしっかり起こすことを意識して練習と向き合いました。ただ、連戦が終わってしっかり体を休めたことでみんながらリフレッシュな状態でリヤドに入れたのは間違いないので。明日からはもう一度、ここからみんなで決戦に向かう雰囲気をピッチ内外で作っていきたいと思っています。というか、これまでのACL2を思い返しても、自然とそういう空気になっていくはず。もちろん、試合が近づくほど相手の状態も気になるところもありますけど、結局こうした大一番で大事なのは『気持ち』なので。自分たちが過ごしてきた時間、作ってきたサッカーを信じて気負いすぎず、だけどほんまに強い気持ちを持ってその瞬間を迎えるだけやと思っています(東口)」

 そうして初日のトレーニングは1時間15分ほどで終了。日本より乾燥が強く、また砂埃もあって必要以上に喉が渇く、とか、声を出すほど喉が掠れてしまう、というような感覚を覚えた選手もいたようだが、それも含めて現地の環境を体に染み込ませたと言っていい。ちなみに帰りのバスは渋滞に巻き込まれることもなかったため、行きの約半分、30分程度でホテルに到着。21時過ぎから順次、遅めの夕食を摂り、大移動を含めた長い1日を終えた。

高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa