NEWS

ニュース

2022.5.7[チーム]

[プレビュー]連戦の最後は勝利で締めくくる。ゴールへの渇望を全員で体現した先に神戸戦での勝点3が待つ

ゴールデンウイークの最中、大勢のサポーターが見守った札幌戦は一森が輝きを見せて、PKストップを含むビッグセーブを連発。守護神の踏ん張りに応えるべく、後半は柳澤やウェリントン シウバらが決定的なシュートも放ったガンバだが、スコアレスドローに終わり、勝点1を分け合うにとどまった。

リーグ戦で5試合勝利から遠ざかるガンバの課題ははっきりしている。札幌戦後、片野坂監督は「我々のシュートというのは、なかなか枠に飛んでいない」と悔しげに振り返ったが、勝ちきれない試合の連続には選手たちも悔しさを隠さない。「なかなか勝ててないのでサポーターの皆さんに申し訳ない気持ちもたくさんあるので、勝って皆で喜び合いたい」(福田)。

毎試合、勝利を目指してピッチに立つガンバだが、連戦の締めくくりとなる神戸戦は、内容よりも結果だけが問われる一戦である。
Jリーグに簡単な試合は一試合も存在しないのは言うまでもないが、とりわけ難しいのが下位チームとの対戦だ。
札幌戦では試合の終盤に選手交代などでギアを上げ、決定機も作り出したガンバだが、公式戦4試合ゴールから遠ざかる今の課題は、やはり前半の戦いぶり。対戦相手の布陣やスタイルに応じた選手の立ち位置に間違いはないが「ボールを持たされているのか、ゴールに向かう姿勢があるのかでボール保持の意味合いも違ってくる」と片野坂監督は言う。

札幌戦の終盤に見せた、流動的に人が動くことでサイドを攻略する攻めはガンバの狙いの一つだが、「得点への形にはこだわっていないが、シュートを打つ、大胆に攻撃を成立させることも大事」(片野坂監督)。中3日の連戦ではあるが、立ち上がりからアグレッシブに神戸ゴールに向かう姿勢をチーム全員で体現したい。
札幌戦では中盤の底で攻撃への一歩目としての動きも意識した奥野も言う。「前半は慎重になりすぎている。後半から終盤にかけて、ゴールを取りに行かないといけないという意識を全員が持つとチャンスは増えている。そういう意識を90分持てればいい」。
リーグ戦では複数得点者がいない神戸ではあるが、侮れない選手が揃っているのも確か。ただ、リスク管理ともに攻め切る大胆さは勝点3に向けて不可欠だ。

神戸もパナソニックスタジアム吹田で勝利だけを目指してくるはずだ。現在、最下位の神戸はリーグで唯一勝利を手にしておらず、4分6敗。だが三浦前監督の後を受けたロティーナ監督の元、ACLでグループステージ突破を決めている。リーグ戦ではここまで10試合5得点の神戸ではあるが、ACLでは武藤が約2ヶ月ぶりに戦線復帰し、ゴールもゲット。ACLは出場を回避したイニエスタや大迫ら、前線には侮れない選手が揃っている上に、セットプレーでも元ガンバの初瀬が高精度のキックを蹴ってくる。「神戸もリーグ戦では勝てていないがACLで(グループステージ)突破を決めて勢いよく入ってくるはず」(奥野)。
ゴールに飢える思いは選手、サポーターも同じ。ホームで今度こそ、負の流れを断ち切ってみせる。