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2022.7.29[チーム]

[プレビュー]リーグ戦が再開。京都相手に負の流れを断ち切り、巻き返しの第一歩に

パナソニックスタジアム吹田史上、最多の観客を集めたパリ・サン=ジェルマン戦の興奮を、リーグ戦の戦いの場で継続すべき時が来た。
代表ウイークで二週間のインターバルを挟んで再び迎えるリーグ戦は今季のガンバに残された唯一の戦いの場。16位と不本意な順位にいるガンバが目指すのは勝点計算ではなく、目の前の戦いで勝点3を手にすること。京都戦から始まる福岡、清水との戦いは勝利だけを目指すことになる。片野坂監督も言う。「6ポイントゲームというぐらい勝点3が欲しい試合だし、今の我々の順位的には、まず残留争いに巻き込まれないように一つでも上を目指して勝点3を取ることが大事になる」。

公式戦で現在4連敗中のガンバだが、パリ・サン=ジェルマン相手に流れの中で2点を奪ったチームの姿勢は、京都戦に向けてもポジティブな材料の一つである。
「チームは得点力不足の中にいたが、崩して点が取れたことは崩しに対してのパターンも生まれたのでプラスに考えている」と話すのは山見。抜群のスピードで推進力をもたらす鈴木と、打開力のある食野も徐々にフィット感を高めており、これまでとは異なる攻撃の迫力を示していけるはずだ。
前線のポジション争いは激しくなりつつあるが、誰がピッチに立とうともハイプレスを繰り出し、アグレッシブに相手ゴールに迫るスタイルが今、ガンバの目指すサッカー。「我々は相手を受けずに自分たちがどうピッチでやりたいことを、自分たちの基準の中でしっかり最後まで切らさずにやれるかを出したい」(片野坂監督)と指揮官も、気合十分だ。

一方の京都は現在11位。昇格組ながら、曺監督がJ2時代から積み上げてきたスタイルはチームに浸透している。アウェイの戦いでもガンバは1-1とドローを余儀なくされたが、球際の激しさと縦への推進力は健在だ。
最も警戒すべきは敵地でも失点を喫している京都のエース、ウタカ。チーム最多となる9得点を叩き出しているウタカを抑える上で不可欠になるのはセットプレーとクロスからそれぞれ6得点を決めている京都の得意パターンを封じることだ。髙尾も「相手のクロスにはやられないようにしたい」と警戒感を口にする。

ただ、直近のリーグ戦で2分1敗の京都は、得点数も直近の11試合で7得点。ガンバとしてはワンチャンスに付け込まれないように細心の注意を払いたい。
京都は中断期間中に選手12人、スタッフ9人の計21人が新型コロナウイルスで陽性判定となり24日まで活動中止。ガンバもスカウティングがしにくい状況ではあるが、京都以上に球際とアグレッシブな攻守にこだわり勝ち切るのみである。
「残り12試合ある中で負けたら順位が上がることはないし、上にいくには勝点3を積み上げるしかない」(片野坂監督)。リーグ戦で続く連敗の流れを断ち切り、ホームのサポーターの前で巻き返しに向けての第一歩を再び踏み出したい。