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2023.5.27[チーム]

[プレビュー]今季アウェイ初勝利へ。昇格組の新潟のゴールをこじ開けて勝点3をつかみ取る

勝てばグループステージ突破に大きく近づくはずの京都戦でPKをめぐる明暗に泣いたガンバ。公式戦で6連敗という悪い流れを断ち切れていないが、ポヤトス監督は「この問題から目を背けずに頭を上げて立ち向かっていく。抜け出したい気持ちは皆がしっかりと持っているのでそれを表現したい」と中3日で迎える新潟戦への決意をこう口にした。
下を向く時間はないし、うつむく選手は誰一人として、ガンバにいない。中3日で迎えるアウェイの新潟戦は、リーグ戦で今季未だ手にしていない敵地での勝利をつかむ格好の舞台となる。

エース宇佐美は累積警告で出場停止だが、ピッチに立つ選手は勝利への道筋を確実にイメージしている。
「ボールを前から奪いに行くのも自分たちのやり方だし、矢印を前へ向けて奪いに行きたい。奪ったところからしっかりとゴールを仕留めに行きたい」(ポヤトス監督)。

横浜F・マリノス戦はセットプレー2発に沈んだものの、ボールをつなぐ相手に対して高い位置からプレスを繰り出し、序盤はガンバがペースを握っていた。
新潟もガンバ同様、最後尾からボールを動かすスタイルだが特にポヤトス監督が警戒するのは相手のCBのビルドアップ。「特に新潟のCB2人は認知するところが非常に上手い。その認知の良さからアドバンテージを次のラインに持っていく」(ポヤトス監督)。前節、鳥栖に敗れた新潟はハイプレスに手こずっていたが、ガンバも敵地で受け身にならず、攻撃的な守備を繰り出したい。
そしてもう一つのつけ込みどころがセットプレーである。新潟は鳥栖戦と24日のルヴァンカップでもCKから決勝点を献上している。宇佐美が不在だけにキッカーを務める可能性がある石毛も気合十分だ。
「うちは一人一人のヘディングの能力は高いし、先に頭に当てられる選手も多い。相手のウイークポイントにいいボールを蹴りたい」(石毛)。

毎試合、チャンスは作りながらも決定機を決めきれず、逆にエアポケットに陥ったかのような失点を繰り返しているガンバだが、福岡と佐藤のCBコンビは未だ流れの中での失点を許していない。「相手のストロングポイントを消しながら、攻撃の時は臆せずに前に出たい」と福岡は持ち味のビルドアップでも存在感を示すつもりだ。

6年ぶりにJ1に昇格してきた新潟は前節敗れて13位に後退したが、決して侮れない力を持っている。広島や川崎F、横浜FMをそれぞれ1点差で下すなど勝負強さを見せている新潟だが、最も警戒すべき存在がトップ下の伊藤である。ここまでリーグ戦で7得点を奪っている伊藤はドリブルで剥がす力も持ち合わせるだけに、チーム全体でケアしたい。
そして、かつてガンバに所属した高も新潟を牽引する一人。チーム内最多の走行距離とタックル数を誇る高は攻守のスイッチを切り替える存在だけに、ガンバとしても注意が必要になる。

「自分のやれることをしっかり果たして、勝って帰ってきたい」(石毛)。
嫌な流れを断ち切るのは己の力のみ。キャプテン不在の一戦でガンバが今季初のアウェイ勝利に向けて一丸となる。