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2023.9.30[チーム]

[プレビュー]悪い流れを断ち切る時。FC東京相手に攻守にアグレッシブなガンバを見せる

ルヴァンカップの借りを返すはずだったホームでの浦和戦では痛恨の逆転負け。ホームのリーグ戦では4ヶ月ぶりの黒星を喫したガンバだが、ポヤトス監督と共に積み上げてきた2023シーズンも残すところ6試合。「9月は難しい時期だったがこの流れを断ち切らないといけない」とポヤトス監督が語るように公式戦6試合勝利から遠ざかる悪い流れを断ち切る時が来た。

浦和戦で喫した痛恨の負けも、ガンバにとっては未来に進むための糧とすべき試合だが、修正点は明確だ。「もっと前からプレスに行っていい。そこに後ろが連動して付いて行って勢いをつけるのが良かった時のガンバ」と福岡は話すが、浦和戦は前線からの守備に甘さを見せ、チーム全体で攻守に連動する好調時の形を見せきれなかった。
もちろん、勝利する上でFC東京の守りをこじ開ける作業は不可欠になるが、いい守備がいい攻撃を生み出していたことが夏場の巻き返しに成功した大きな要因だ。
誰がピッチに立とうとも、前線からのプレスは不可欠になる。

ホームでのFC東京戦はジェバリの2得点を含めて、鋭いカウンターも用いながら3-1で勝利したガンバだが「構えて守るだけでなく、そこからボールを奪いに行けていないのでなかなか高い位置で奪えないし、カウンターの数も減っている」と課題を認識する山本はインテリオールでまず守備のスイッチを入れるつもりでいる。

FC東京はガンバに敗れた直後、アルベル監督が退任し、クラモフスキー監督が新たに指揮を執っている。「FC東京の質の高い選手でパフォーマンスを上げている」とJ2時代にクラモフスキー監督率いる山形との対戦歴があるポヤトス監督も警戒を口にするが、変則的な配置でボールを動かすFC東京は侮れない力を持っている。
ただ、ボールを能動的に動かすのはガンバも同じ。「ビルドアップをしっかりと行うことに尽きる。ボールを持って相手を走らせ続ければ、相手のパフォーマンスは落ちる」(ポヤトス監督)。

一方、FC東京は鳥栖に3-2で逆転勝利を収めた勢いとともに、ホームで連勝を目指してくるはずだ。前線のオリヴェイラとアダイウトン、仲川の3トップを警戒するのは言うまでもないが、今のFC東京を支えるのは7月に期限付きで加入したボランチの原川だ。
中盤で緩急をつける原川に自由を与えれば相手のリズムになるだけにガンバとしては封じたいが、山本らインテリオールの動きも鍵になるはずだ。
また13得点のオリヴェイラや4得点の仲川、3得点のアダイウトンは攻め残り気味で前線に立つだけに、ガンバとしては不用意なロストでカウンターを招くことも禁物になる。

シーズン序盤の苦境も自らの力で抜け出したガンバ。「勝っていた時にやれていたことをしっかりとやるだけ」と山本が話すように、立ち返るべきポイントはチーム全員に見えている。
難敵だが、FC東京相手に本来見せるべきガンバのスタイルをぶつけたい。