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2024.9.27[チーム]
[プレビュー]5バックの攻略が勝点3の鍵に。東京Vの堅守をこじ開けずして勝利はない。
復調している京都相手に先手を取りながらも、勝利には手が届かなかったガンバ。しかし、中谷の同点ゴール後も京都を押し込み続け、勝利への執念をみせた戦いぶりは確実に次に繋がるものだった。
「好調な京都相手に対して試合内容では上回れたし、自信と勢いをつけられる勝点1だったと思う」と再三、決定機を作り出した宇佐美は手応えを口にした。
リーグ戦では7試合勝利から遠ざかっているガンバだが、試合数1つ少ない段階で首位を走る広島との勝点差は10。混戦模様のリーグ戦でまだまだ巻き返しは可能な状況だ。
「7試合勝利から遠ざかっている。何とか状況を打破するために頑張っている」。前節、攻守両面で獅子奮迅のパフォーマンスを見せた中谷が語るように、この足踏みを打ち破るために、選手たちは前を向いている。
未だリーグで2番目に少ない失点を誇る守備陣に大崩れはないだけに、東京V戦で必要になるのは相手のゴールをこじ開けるというミッションを遂行することである。
昇格組でありながらも6位に浮上してきた東京Vは現在、クラブにとってJ1で21年ぶりとなる4連勝を果たしており、好調のままパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくる。
アウェイの対戦時には0-0のドローに終わっているが、「フォーメーションが変わって、粘り強い戦いをしている」と福岡は東京Vをこう警戒する。
現在は3バックを採用し、守備時には自陣で5-4-1の布陣に移行し、自陣を固めてくるのが今の東京Vのスタイル。もっとも、球際の激しさと切り替えの速さをベースとしている相手を崩すのは簡単ではないが「飛ばしのパスを含めて、ボールの動かし方が大事になる。相手の最終ラインが5枚とは言っても、ピッチは広いのでどこかにスペースはある」とポヤトス監督は話す。
サイド攻撃はもちろんだが、やはり不可欠なのはゴール前の攻撃の厚みである。「ゴール前に相手が張り付いて守備をするので、いかに相手の5枚を崩せるか。皆で勢いを持っていけば点を取れるし、今の攻撃の人数の掛け方は良くなってきている」と鈴木は自信を見せる。
勝利を手にする上で絶対に不可欠なゴールだが、攻め急ぎは禁物。若い選手が主体で勢いに乗る東京Vだけに「相手を勢いに乗らせないためにもうまく立ち回りたい」と宇佐美も試合の入りや不用意な失点を警戒する。
パナソニックスタジアム吹田では初めてのプレーとなる東京Vは、ガンバに勝てば順位で5位以上に浮上する可能性があるだけに、モチベーション高く乗り込んでくるはずだ。7得点3アシストで攻撃を牽引する山見はガンバからの期限付き移籍のため出場できないが、10得点中の木村や6得点の染野、さらにパリ五輪にも出場した山田楓喜は2試合連続でゴールを奪っており、侮れないアタッカーが揃っている。
「一つ勝てば、僕らもスッキリするし、今はそれが一番、重要なこと」と鈴木は勝点3の重みを語る。
サポーターとともに8試合ぶりの勝利だけをガンバは追い求める。