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2025.6.14[チーム]

[プレビュー]巻き返しの第一歩へ。ガンバが清水相手に中断期間中の成果を見せる

ワールドカップ アジア最終予選の開催に伴う中断期間を終え、約2週間ぶりとなる戦いの舞台に戻ってきたガンバ。リーグ戦の折り返し地点となる19試合を終えた段階で12位(暫定)だが、巻き返しに向けての第一歩となるのがアウェイの清水戦だ。
新加入の安部も含めて、充実の中断期間を過ごしてきたガンバだがチームの修正点は明確だった。「失点数が前半戦はワーストタイだったので、そこはまず減らさないといけない」と福岡が言えば、ラヴィも「守備陣だけの問題でなく、前線からいい守備をしていかないといけない」と話す。
今季勝利した試合では前線からのプレスが機能したり、ロングカウンターを炸裂させたりと一つだけのスタイルに固執していないポヤトス監督ではあるが「練習量をしっかりと得られたので満足している」と課題の修正に自信を見せる。
内容が伴うにこしたことはないが、再開初戦で必要になるのは勝点3の奪取。「勝つことで波にも乗れるし、しっかりと足元を見て1個1個を進めていくことも重要」と鈴木は力を込めた。

最前線で起用するアタッカーの特徴や対戦相手のスタイルに応じて戦うポヤトスガンバだが、やはり今季、軸に据えるのは敵陣でのボール奪取。「相手を自陣に近づけさせないことと、相手の陣地で攻守共にプレーすること」と一森も良い攻撃とプレスが自ずといい守備に繋がると強調する。
ホームでは山下の芸術弾で1-0で勝利しているガンバだが、ビルドアップに長ける清水について、ポヤトス監督は「しっかりとしたメカニズムを持ったチーム。ホームで神戸にも勝っているし厄介な相手」と警戒を口にする。
両ボランチのマテウス ブエノと宇野に自由を与えず「自由を与えてしまうと質の高い攻撃が繰り出されてくる」と福岡も警戒するトップ下の乾や左サイドのカピシャーバらの個の力を封じたい。

清水は中断期間中に新加入した左SBのマテウス ブルネッティが天皇杯2回戦でデビュー。今節もピッチに立ってくる可能性があるが、ガンバも出場停止から復帰する鈴木やコンディションを上げてきたウェルトンらを含めて総力戦で清水に勝ちに行く。

5試合ぶりの勝利を目指すガンバと同様、9位で前半戦を折り返した清水も勝利に飢えている。5月に行われたリーグ戦は1勝にとどまっている清水だが、チーム最多の得点を奪っている北川は天皇杯でメンバー外。J2藤枝への育成型期限付き移籍を終えてチームに復帰した千葉は、天皇杯2回戦で後半からピッチに立ち、ガンバ戦に出場すればJ1デビュー戦となる。貪欲な点取り屋だけに、注意が必要になるのは言うまでもない。

「中断明けにまず1勝をもぎ取ることで『やれるぞ』と思える要素になる」(一森)。3日後には天皇杯2回戦という重要な戦いも控える後半戦のスタートが、幕を切って落とされる。ガンバは勝利だけにこだわってピッチに立つ。