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2025.6.27[チーム]

[プレビュー]京都に目指すシーズンダブル。敵地でもガンバの強さを見せつける

FC東京戦では一森のPKストップで嫌な流れを断ち切り、2試合連続の無失点でリーグ戦6試合ぶりの勝利を手にしたガンバ。エース宇佐美のスーパーゴールと守護神の輝きで嫌な流れにピリオドを打ったのは間違いないが、FC東京戦では途中出場の岸本やアラーノがダメ押しの2点目に絡むなどチーム力の底上げを確かに物語る勝点3でもあった。

上位追撃に向けてのギアを入れたガンバだが、もう選手たちの目線は次なる戦いに向いている。「もう1戦、1戦戦うだけ。連勝とかは意識していない」(山下)。昨季好調だった当時も目の前の戦いだけに集中し、結果として連勝街道を突っ走ったが、京都戦で目指すのはリーグ戦では初めてとなるサンガスタジアム by KYOCERAでの勝利である。
「難しい試合になることは分かっている。ただ、この試合は勝つことが大事」とポヤトス監督は力を込める。

パナソニックスタジアム吹田では当時首位を走っていた京都に対して、宇佐美とヒュメットがゴールを決めて勝ち切っているが、いずれも鋭いカウンターがもたらした形だった。当然、京都もガンバの速い攻めは警戒してくるはずだが、当時と異なるのはチーム力の更なる上積みである。
ラヴィやウェルトンが戦線復帰し、安部も前々節・清水戦で公式戦初先発。ベンチ入りさえ熾烈になっている充実の戦力だけに、敵地での戦い方もカウンター一辺倒にこだわるつもりはない。
「試合開始後にどういった姿勢で相手が出てくるのかを見て判断したい」とポヤトス監督は語るが、ボール保持をベースにしながらも、隙があれば鋭い縦への攻撃を繰り出すのみ。福岡も言う。「足元だけでプレーすると、そこに対しての相手のストロングポイントが出てくる。上手く裏を使いつつ、スペースを開けたところで足元にパスを入れたい」。

川﨑や米本ら中盤にハードワークできるボールハンターを擁する京都が相手だけに、いかなる展開になろうとも不可欠なのは切り替えの速さと、デュエルで後れを取らないことである。「向こうもボールを奪われた後に、結構すぐに奪い返しに来るので、すぐに相手のボールにならないようにしたい。ボールを取った後、取られた後にどうするかの勝負になる」と攻守でタフに貢献する山下も、気合十分だ。

一方、現在6位の京都はやはり、今季は侮れない戦いを見せている。前節は2位の柏に対して3度先行されながらもその度に追いつき、3-3のドロー。2試合前はFC東京に3-0で快勝している。エースのラファエル エリアスが直近の2試合はメンバー外となりながらも計6得点を叩き出している攻撃陣はリーグ3位の得点を決めているが、ガンバが警戒すべきは前節、J1通算50得点となるゴールを決めている長沢の存在だ。「今の京都はよりクロスが多くなっている」と福岡も警戒感を口にするが、原と長沢の高さは封じるべきポイントの一つである。
2022シーズンに再昇格して来た京都に対して、未だ手にしていないシーズンダブルを飾り、ガンバが夏場に再加速する時が来た。