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2025.7.4[チーム]
[プレビュー]リーグ戦で50回目の大阪ダービー。言葉はいらない、ただ、ガンバは勝つ
アウェイの京都戦で痛恨の負けを喫したガンバ。中断明け直後の2試合は無失点で乗り切っていた守備陣が3失点を許す苦しい戦いとなったが、次なる戦いがやってくる。
「絶対に京都戦のようなことを起こさないようにしようと確認した」(ポヤトス監督)。ガンバが好調だろうと、苦しい流れに飲み込まれていようと絶対に勝利だけを求められる舞台が大阪ダービーである。
「次はダービー。京都戦が嘘だったかのような強度とプレーを見せていきたい」とガンバで挑む初のダービーに向けて、安部も強い決意を口にした。
1995年から始まったダービーにおいて、リーグ戦の顔合わせではガンバが24勝7分18敗と未だ優位性を保っているが、直近の10試合で勝利したのは1回のみ。今季の開幕戦でもホームで悔しすぎる敗戦を喫しているが、その屈辱はサポーターだけでなく、選手たちも未だに心に刻み込んでいる。
中谷は言う。「開幕戦は僕らにも屈辱的なものがあったし、何とかこのダービーで流れを変えたいし、勝てばそうなると感じている。全てを賭けて戦いたい」
かつて圧倒し続けた時代と異なり、拮抗した試合が多い近年のダービーで、やはり不可欠になるのは戦術以上に勝利への執念だ。
もちろん、相手を見据えた戦略もピッチに落とし込むポヤトス監督だが「試合の開始から起こる一瞬、一瞬の事柄に『これが最後のアクションだ』というぐらいの気持ちでやらないといけない」と力を込めた。
キックオフと同時に始まる全ての局面の積み重ねが勝敗につながるだけに、スローインの流れから失点した京都戦の反省も生かしたい。
ボールを握りながら、相手を押し込んでゴールを破るのが理想ではあるが、絶対に必要な勝点3に向けて現実的に戦うこともダービーでは必要になる。開幕戦ではハイプレスを掻い潜られて、ボールを運ばれたガンバだけに「開幕戦もそうだったが、前からプレスに行こうとしてかわされて結局、後手に回ることが今シーズンは多い。それだったら構えてやればいい」(中谷)。
自陣深くでブロックを形成するのではなく、狙いを持った統一感のある守備でボールを奪い、鋭く攻め込みたい。カウンターの旗頭となる山下も「開幕戦も僕らの間にパスをどんどん入れられて展開されたので中は締めつつ、ボールを持たせるところは持たせてもいい意識でやりたい」と、良い守備を鋭い攻撃につなげたい考えだ。
5月以降のリーグ戦で6勝2分1敗という足取りの相手だが、とりわけ警戒なのはリーグ3位の得点数をマークしている前線のブラジル人アタッカーだ。10得点のラファエル ハットンはもちろんだが、ガンバが最も警戒すべきは14アシスト3得点中の右ワイド、ルーカス フェルナンデスである。
初のダービー参戦となる安部や満田を含めて、この一戦が持つ重みはガンバの誰もが知り尽くす。
「勝点3以上の重みがあることは皆分かっている」(山下)。ガンバが積み上げてきたダービーの歴史と重みを噛み締めながら、敵地でガンバの真価を見せつける。