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2026.5.16[チーム]

[プレビュー]目指すは10個目の星のみ。最強のライバルにガンバが真っ向勝負で勝ちに行く

長く、険しいアジアの道をガンバは全力で駆け抜けてきた。ポヤトス前監督や昨季まで在籍したチームメイトの思いも胸にACL2を戦ってきたガンバが今、挑むのはサウジアラビアの雄、アルナスルとの決勝戦だ。

「ここまでの道のりというのは長く厳しいものだった。自分たちクラブにとっても歴史的瞬間の日」とヴィッシング監督は前日会見で語ったが、その言葉を噛み締めるのはチームだけでなく、サポーターも同様だ。高温多湿のタイの地の激闘や、明治安田J1百年構想リーグとのタフな日程、そして無念の負傷離脱を強いられた選手の悔しさなど、決勝に至るまでの困難をガンバはタフに乗り越えてきた。

「素晴らしい相手と素晴らしいスタジアムでできるので、僕らの力を存分に出したい」と中谷が会見で語った通り、ガンバは今大会、最強のライバルと相まみえることになる。
アルナスルはクリスティアーノ ロナウドやジョアン フェリックス、サディオ マネら欧州のビッグクラブでも活躍したスターを擁するが、頼もしいガンバの選手たちは、恐れるどころかアルナスルとの決勝を待ち侘びていた。
キックオフ時には30度を超える気温が予想される完全アウェイの地だけに、先に失点することはゲームプランとしても絶対に禁物。「怖さというのは正直、ない」と中谷は語ったが、同時に「対戦する以上、彼らにやらせないのが僕の仕事」と最終ラインの砦としての決意を口にした。

一方で、ガンバが勝利する上で不可欠になるのはブラジル代表GKベントが守るゴールマウスをこじ開ける作業である。「今までの道のりを辿ると自分たちの色を出してきた。相手はビッグネームが連なるチームだが、僕らはハングリーさを忘れていない」と力を込めたのは最前線を託されるヒュメットだ。
アウェイでもガンバが貫くのはヴィッシング流のゲーゲンプレスである。会見で戦い方を問われた中谷はキッパリと、言い切った。「僕らは攻撃的なチームだと思うのでアグレッシブにいきたい」。

アルナスルの個に対して、ガンバが見せるのは攻守が一体になった鋭い縦への矢印だ。そんな攻撃の先頭に立つ「ACL2男」の山下は間違いなく屈強なアルナスルの最終ラインを攻略する武器になる。「自信を持って戦う。チャンスは必ずあると思っているので、見ていて欲しい」(山下)。
全員でボールを奪い、そしてアルナスルの一瞬の隙を攻略すれば、必ず決定機は生まれるはずだ。

アルナスルもガンバ同様、並行するサウジ プロフェッショナルリーグを戦っており、5月13日のアルヒラル戦では終了間際に失点を許し、優勝を最終節に先送りしている。
率いるポルトガル人指揮官、ジョルジェ ジェズス監督も世界的名将だが、ヴィッシング監督は「我々にも素晴らしい選手はいる。その中で我々はただ、ここに来ているわけではなくて、勝ちに来ている」と力を込めた。
ガンバに関わる全ての人の思いや祈りを胸にガンバが最終決戦に挑む。もちろん、その先に待つのは10個目の栄冠だ。