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2026.9.7[チーム]

[ WE ARE GAMBA OSAKA 2026/27 ]MF32 吉原 優輝

特別シーズンで刻んだ10個目の星に新たな覚悟を携えて臨む2026/27シーズン。
頂点に立つ喜び、興奮、熱狂を再び味わうために、
ガンバ戦士はどんな進化を遂げて、チームの勝利を後押しするのか。
どんな強さ、逞しさをピッチ上で示し、ファン・サポーターを歓喜に導くのか。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、
各々の胸にある『進化の哲学』に触れ、成長への決意を明らかにする。

 キャリアの最初の正念場を迎えたのはガンバ大阪ユース所属の高校2年生のとき。同期の南野遥海(浦和レッズ)や髙橋隆大(グアラニFC)、桒原陸人(明治大学)らに、どこか気後れしながら毎日を過ごしていた中で掴んだ『自信』はキャリアを一変させた。
「アイツら、うまいしな…的に周りに遠慮していた僕にキックとか、攻撃参加とか僕のいいところを伝えてくれて『優輝なら十分戦える』『もっと自分を信じろ』と言ってくれたのが仁志さん(森下ユース監督)でした。また当時、ストライカーコーチの大黒将志さん(現奈良クラブ監督)がFWの選手に再三、動き出しの意識を植え付けていたんですけど、FW陣の動き出しに合わせてしっかりボールを出すよう求められ、やり込むうちに、ボールを通せる回数やアシストが増えたことが自信になって『俺もやれる』という気持ちになれた。実際、そこから試合に絡むことも増えてグッと成長曲線が上がった気がしました」
 今シーズンから4年ぶりにガンバのユニフォームをその身に纏う今も、変わらずに自分の武器で勝負することにトライし続けているのもその時、手にした自信があるからだ。
「何か1つでもいいから他の選手に絶対に負けないという武器があれば、仮にうまくいかない時でも『これで勝負すれば絶対に爪痕を残せる』という心の拠り所になる。僕にとってはそれがキックなんですけど、まだまだ精度は安定していないし、バックパスや横パスも多くて、チームのボールの流れをよくするようなパフォーマンスは出せていない。ミョウさん(明神智和監督)には『もっと思い切ってボールを出していけ』と言われているんですけど前に、前にプレーする回数もまだまだ少ないと思っています。その数が増えていけばテンポを掴めるはずだと考えても、もっとやりこんでプレーを磨かなければいけないと思っています」
 ちなみに、アカデミー出身選手が大学を経由してガンバに戻ってくるのはクラブ史上初。吉原にとってはユースを離れる時に誓った「いつかガンバに戻る」という1つ目の夢を実現したことになる。
「トップに昇格できなかった時は悔しかったし落ち込んだけど、大学に行って感じたのは、仮にあの時昇格できていたとしてもうまくいかなかっただろうなってこと。スタミナもフィジカルも、スピードも全然足りていなかった。そこをどうにかするために、個人的にフィットネスクラブに通って筋トレをしたり、当たり負けしない体を手に入れたことで今がある。またプロになった同期がJリーグでプレーする姿を見ながら、自分の何が通用するのかを想像して大学時代を過ごせたのも良かったかもしれない。とはいえ今も思った通りにいかない部分はありますけど、それが実力だと受け止めながら武器を磨いていきたいです」
 そうしてプロキャリアをスタートして約9ヶ月。特別シーズンこそ公式戦への出場は2試合にとどまった吉原だが、2026/27シーズンは第4節・サンフレッチェ広島戦で念願のJ1リーグデビュー。途中出場ながら憧れのパナソニックスタジアム吹田で躍動した。
「緊張もなく、楽しめました。ようやくここに立てたという感じですけど明確な数字は残せなかったので、もっとガンバを勝たせられるようなプレーができるようになりたいです。U-21 Jリーグ開幕戦では右サイドバックでもプレーしたんですけど、正直ポジションはどこでもいい。とにかくチャンスがきた時にそれをしっかり掴めるように準備するだけだと思っています」
 もちろん、その自分を見出すための『やり込む』日々は今も続いている。

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高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa

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