試合は1分、相手DFのクリアボールを拾った倉田がカットインから右足でシュートを放つ。このシュートは枠上へ外れるものの、この試合のファーストシュートを放ったのはガンバ。宮本監督がポイントになると話していた立ち上がりから積極的な試合への入りを見せる。しかしその後は徐々にC大阪にペースを握られると11分、スルーパスに反応した坂元に突破を許すと折り返しからレアンドロ デサバトにシュートを放たれるがこれは菅沼が身体を張りブロック。さらにこぼれ球を松田に狙われるが、これのシュートは枠上へ。18分、ガンバが中盤で細かくパスを繋ぐと小野瀬のクロスがパトリックに繋がり、その落としたボールから倉田のシュートでネットを揺らしたかに思えたが、これは直前にパトリックのファールを取られノーゴールの判定に。惜しくもゴールとはならなかったが、この日、先発起用のパトリックを起点にチャンスメイクを図るガンバ。すると32分、そのパトリックのポストプレーからゴールが生まれる。福田のクロスが跳ね返されたセカンドボールを回収し組み立て直すと、小野瀬の左足のクロスをファーサイドでパトリックが胸トラップで収めキープ。マテイ ヨニッチを浮き玉でうまく交わして、ボールを落とすとそこに走り込んできたのは井手口!ダイレクトで左足を振り抜くと、鋭いシュートがニアサイドに突き刺さる。GKも反応できないニアを射抜くシュートでネットを揺らし、この試合の先制点を挙げたのはガンバ!井手口の2試合連続となるゴールで1-0とアウェイで貴重なリードを奪う。しかし喜びも束の間、直後の34分にすぐさまC大阪が同点に追い付く。丸橋のFKをファーサイドで待つ木本に右足で合わされると、バーにヒットした跳ね返りを豊川に頭で押し込まれ失点。先制から僅か2分後に追いつかれ、試合は1-1の同点に。その後、試合は両チームの意地とプライドがぶつかり合う展開に。C大阪が40分に藤田にシュートでゴールを脅かすと、ガンバも直後の41分に小野瀬のスルーパスに反応した宇佐美がGKと1対1となりシュートを放つ。しかし、この場面も相手GKキム ジンヒョンのビッグセーブに遭いゴールを割ることはできず。試合は両者譲らず1-1の同点で前半を終了しハーフタイムへ。
ハーフタイムに宮本監督は「簡単な試合にはならない。ここからが勝負」と檄を飛ばすと、前半のメンバーをそのままピッチに送り出す。対するC大阪も選手交代なく試合は勝負の後半へ。52分、パトリックの落としたボールを小野瀬がダイレクトで狙うが、これは相手DFに当たり枠を捉えることはできない。後半も良い流れでゲームを進めていたガンバだったが、55分にアクシデント発生。DFキム ヨングォンが負傷しピッチに座り込むとピッチ外で治療を受け一度はプレーに戻るものの、直後に再び座り込みプレー続行不可能に。急遽この日が復帰戦となった三浦がそのキム ヨングォンに代わりピッチへ入る。63分にはC大阪もこの日最初の選手交代を行うと豊川に代わり柿谷が投入される。70分にはC大阪が清武と柿谷のコンビネーションでガンバのDFラインを突破してゴールに襲い掛かって来るが最後の奥埜のシュートには井手口がブロック。決定的な場面だったが、この日も井手口が持ち前のハードワークを活かし、守備でも大車輪の活躍を見せる。その後は両チームともに中盤で激しくボールを奪い合い、めまぐるしく攻守が入れ替わる展開に。まさにダービーらしくピッチ上で繰り広げられる球際の攻防の応酬に、息をのむ戦況が続く。最後まで勝ち越しゴールを狙う宮本監督は、81分に2枚替えで小野瀬と福田に替え、矢島と藤春を投入。82分、C大阪・柿谷にスルーパスが通るがここは途中交代で入った三浦がスライディングでブロックに入り、シュートは打たせない。89分にはガンバがこの日最後の交代で倉田と宇佐美に替え川﨑と渡邉を投入。対するC大阪も坂元を下げ片山がピッチに。後半アディショナルタイムには清武にオーバーヘッドで狙われるがわずかに枠を逸れ、試合はそのまま終了。両チームともに90分間勝利だけを目指し続けた死闘だったが両者譲らず1-1の引き分けでともに勝点1を分け合う結果となった。