試合は11分、清水の奥井に強烈なシュートを許すが、これは東口がセーブ。対するガンバも右サイドから福田が積極的に仕掛け、チャンスを生み出そうとするもなかなかシュートに持ち込むことはできない。その後は両チーム中盤でボールを奪い合う一進一退の攻防に。清水のDFを打開したいガンバは山本を起点に速攻と遅攻を使い分けて攻撃を展開するも効果的な攻撃には繋がらない。前半終了間際の43分にようやくカウンターから倉田が切れ込みシュート放つがゴールマウスを捉えることはできない。直後の44分にもこの日が初スタメンの塚元がペナルティエリア外から右足を振るが、これは相手DFのブロックに遭い弾かれてしまう。
前半をそのままスコアレスで折り返すと、後半は立ち上がりから清水ペースに。49分、清水・後藤がペナルティエリアわずかに外から右足を振り抜くと鋭いシュートがゴールを襲う。このシュートを東口が弾くと、こぼれたボールを川本に詰められるが、これも東口が左足でセーブしCKへ。東口のビッグセーブで決定的なピンチを免れたかに思えたが、直後のCK。西澤がアウトスイングのボールを入れると、一度はクリアするもののこぼれたボールを清水に拾われ二次攻撃を受ける。エウシーニョがグラウンダーでシュート性のクロスを入れてくると、最後はゴール前でフリーになっていた川本に押し込まれ失点。清水に一瞬の隙を突かれ、先制点を与えてしまう。失点直後の53分、追いかける展開となった宮本監督がすぐさま交代カードを切る。藤春と奥野を下げると渡邉と矢島を投入。さらに選手の並びを変更し同点ゴールを狙いにいくガンバ。60分には清水も河合を下げ六平、ガンバも塚元を下げ川﨑を投入すると、最下位脱出を狙う清水と、ホーム最終戦を勝利で終えたいガンバのお互いの意地がぶつかり合う展開に。63分、倉田がペナルティエリア中央で左足を振るがシュートは清水GK・大久保の正面へ。ゴール前まではボールを運ぶが、そこから先のアイデアがなく攻め手を欠いていると、64分に再び清水がチャンスを迎える。清水が右サイドから入れてきたクロスを三浦が一度はクリアするも、クリアボールを川本がダイレクトでゴール前へ。ボールを受けた金子が冷静にDF2人を交わし、シュートを放つと、鋭いシュートが左ポストに当たりゴールに吸い込まれる。後半、立て続けに失点を喫し清水にリードを2点に広げられる苦しい展開に。2点のリードを奪った清水は71分、吉本に代わり西村がピッチに。対して2点ビハインドのガンバは81分、山本と倉田を下げ、唐山と17歳中村を投入。次世代を担う若手を次々とピッチに送り込み、まずは1点を返すため積極的に攻撃に出るガンバ。対する清水も直後の82分、奥井と後藤を下げ金井と鈴木を投入し、守備固めを行う。最後までゴールを狙うガンバは87分に中村の左足、89分には左サイド福田のクロスから唐山が頭でシュートを狙うがともにゴールを捉えることはできない。試合はそのまま0-2で終了し、ホームでの最終節を勝利で飾ることはできず。2020シーズンのJ1リーグ戦は34試合を戦い抜き、20勝5分9敗の勝点65、2位で終了。コロナ禍で戦う特別なシーズン。リーグ戦は全日程を終えたが、元日の天皇杯ファイナルを見据え、まだまだガンバの2020シーズンは続く。