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2022.5.17[チーム]

[プレビュー]ガンバに「消化試合」はなし。リーグ戦連勝の勢いとともに鹿島にリベンジを

ルヴァンカップは最終節を待たずして、グループステージの敗退が決まっているガンバ。ホームで迎える鹿島戦は、もはや次のステージへの可能性がない一戦だが片野坂監督は、ガンバの立ち位置をこう言い切った。
「敗退が決まっている試合だがプロの選手として消化試合はない。ホームで、応援に来ていただけるサポーターにどれだけ我々が勝つためにやっているか、励みになる試合をする」
リーグ戦でも勝ちきれない試合が続いていたガンバだが前節はアウェイで柏に1対0で勝利。今季初の連勝を飾っただけでなく、公式戦では現在3試合連続で無失点と上昇気流に乗りつつある。
「今、リーグ戦で連勝している勢いをルヴァンカップの鹿島戦でも継続して、また中2日での大阪ダービに向けて、いい形で入れるようにトライしたい」(片野坂監督)

新型コロナウイルス感染症の影響もあり、柏戦では2種登録のユース組、南野と桒原もメンバー入り。南野は後半に待望のトップデビューも飾っているが、再び総力戦で挑む鹿島戦になる。
リーグ戦では開幕戦で数的不利の中、敗北を喫し、ルヴァンカップでもアウェイで鹿島に敗れているガンバ。「鹿島さんの特徴はとにかく前への強度。攻守に渡って激しく戦ってくるので、それを理解した中でどういうふうに上回れるかにトライしないといけない」と片野坂監督も警戒感を口にするが、いかなるメンバーで戦おうと球際の戦いと攻守の切り替えで後れを取ることは禁物だ。鹿島はタックル数でリーグ1位の数字を残しているだけに、やはり攻守両面での局地戦の強さが問われる一戦になる。
リーグ戦3試合連続で先発中の中村も言う。「鹿島はチームが若くて、凄く走るチーム。そのプレー強度にビビることなく自分の良さを出したい」。
もちろん、片野坂監督も敗れた過去2試合とは異なるチーム状態に秘めた自信も口にする。「我々も試合を重ねるごとに少しずつチームの課題をクリアしたり、トライしながらやっているので、開幕戦とは違う試合になる」

一方、グループAで首位の鹿島は既に突破を決めている上に、リーグ戦でも現在暫定で首位。中2日でアウェイの浦和戦を控えているだけに、ターンオーバーで挑んでくる可能性が濃厚だ。ただ、従来の鹿島の強みである勝負強さに加えて、レネ ヴァイラー監督が落とし込んでいるチーム戦術が浸透しているだけに、誰がピッチに立とうとやはり侮れない相手であるのは言うまでもない。リーグ戦の前節は札幌に4対1で勝利。ここまで8得点の上田や6得点の鈴木らは言うまでもないが、サブメンバーにもファン アラーノら要警戒の選手が揃っている。
「メンバーも少し変わる可能性があるが、鹿島さん相手になかなかいい試合ができていない中で、明日こそは勝つゲーム、いいゲームをしたい」(片野坂監督)。鹿島相手にガンバの意地を示し、大阪ダービーに向けても弾みをつけるのみだ。