NEWS

ニュース

2022.5.28[チーム]

[プレビュー]仕切り直しとなる鳥栖戦。走る鳥栖相手にガンバも攻守で走り抜く

大阪ダービーの悔しさを払拭する場となるはずだったホームでの広島戦は、広島側で複数名に新型コロナウイルス感染症の陽性診断が出たことから急遽中止に。本来なら連戦の予定だったが、ガンバは7日間のインターバルを得てアウェイの鳥栖戦に挑むことになる。
「連戦だったのがしっかりと日程が空いて、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた選手たちも次の鳥栖戦に向け、コンディションが少しずつ良くなっているのはポジティブ」と片野坂監督は話す。

大阪ダービーの反省を受け、攻守両面の修正を図ってきたガンバだが、鳥栖相手に問われるのは、チーム全体の走力と、局地戦の強さである。今季から指揮を執る川井監督の下でもボールをつなぐスタイルを継続中の鳥栖だが、やはり最大の持ち味は走行距離、スプリント回数ともに現在リーグ1位の走力だ。
「片野坂監督も言っていたが、相手はハードワークが一番出来るチームなので、そこで負けたら試合にならない。そこをしっかりとやらないと鳥栖には勝てない」(藤春)。
鳥栖同様、ボールを動かすサッカーを目指すガンバだが、今節はより走力が重要になる一戦だ。

前に向かうボールの動かし方は、大阪ダービーで露呈したガンバの課題だが、ビルドアップはあくまでも攻撃の一つの手段。高い位置で奪ってのショートカウンターも今季は意識してきたガンバだけに「鳥栖はサイドも結構高い位置を取ってくるけど、いい形で早めに奪えれば相手のウイングバックの後ろは空いてくる。なるべく相手コートでボールを奪ってどんどん自分たちが追い越していければ、スペースは空く」と藤春も早い攻めへの意欲を口にする。
ファウルで止めることも辞さない鳥栖の激しい守備に対して、ボールを動かしながらも要所でいかにスイッチを入れられるかが、得点奪取の鍵になりそうだ。

かつては堅守速攻をベースとした鳥栖ではあるが、今はボールを握るスタイルが浸透し始めている。現在8位で直近の3試合は2分1敗と勝利から遠ざかっているものの、侮れない力を持つ。前々節は川崎F相手にたびたびチャンスを作り出しながらもスコアレスドロー。そして前節は好調の鹿島相手に一時は3点をリード。その後逆転を許したものの、土壇場で引き分けに追いつくしぶとさを見せている。
チーム得点王は3得点の田代と垣田だが、昨季までガンバでプレーした小野も今季3アシストと要所で存在感を見せている。「裕二(小野)はどのポジションでもこなせるし、賢いので立ち位置には気をつけたい」と前線で流動的に動く小野への警戒を藤春も忘れてはいない。

鳥栖は中3日だが、昨季2敗を喫したガンバに対してホームでアグレッシブに戦って来るのは間違いない。「鳥栖は全員が集中を切らさず、攻守にアグレッシブに戦って来るチーム。自分たちも受けずにチャレンジして上回りたい」(片野坂監督)。
日程面ではガンバに分がある鳥栖戦。攻守両面でタフに走り切った先に、敵地での勝点3が待っている。