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2022.9.30[チーム]

[プレビュー]残り4試合は全て「決勝戦」。柏に勝って、残留への希望をつなぐ

痛恨の逆転負けを喫した神戸戦から2週間のインターバルをはさんで、ガンバがピッチに帰ってくる。
神戸戦では先手を取りながらも悔しすぎる結果に終わったが、指揮官も選手たちも残り4試合が全て「決勝戦」の位置付けになることは分かっている。
「あの負けを引きずらず、柏戦に向けて、自分のプレーやチームが勝つために何をするかと考えて過ごしてきた」と話すのは齊藤だ。
17位の自動降格圏に順位を落としたものの、近年稀に見る混戦模様の残留争いだけに、1試合勝てば順位が入れ替わるのも事実である。
ホームで迎える柏戦は、当然だがガンバにとって勝点3だけが必要な大一番になる。
「彼はやっぱりクオリティの高い選手。チームの中に入れば、いろんな化学変化を起こしてくれる」と松田監督も完全合流を果たした宇佐美の力をこう評価したが、松田監督の就任後積み上げてきたスタイルを柏戦でもぶつけるのみ。

勝利に不可欠なゴールは常に追い求める一方で、まず必要なのは不用意に追う展開になるのを避けることだ。「得点を取って、失点しないのがチームとして一番重要。松田監督のサッカーは1点を取れば勝てるようなスタイル」(齊藤)。名古屋戦と福岡戦では粘り強い戦いを続けながらも、要所でFWが勝負を決めてきたが、攻め急がずに90分を通じたゲームマネージメントが求められることになる。
ただ、ガンバにとって追い風となるのは、サポーターの声出し応援が実施されることである。
2019シーズン以来、3年ぶりとなるホームでのサポーターの声援はガンバを勇気づけることは間違いない。

一方、6位の柏も高いモチベーションでアウェイの地に乗り込んでくる。
直近の6試合は勝利から遠ざかっているが、前節の川崎F戦は布陣を4バックに変更。それまでの5試合で16失点を献上していた守備陣が安定し、川崎Fに対して粘り強い戦いを見せていた。
対戦相手の良さを消すことに定評あるネルシーニョ監督だけに3バックを採用するか4バックを継続するかは不透明だが、いかなる布陣であろうと球際の激しさを活かした局地戦で後れを取ることは禁物となる。齊藤も「柏は強度が高い印象があるし、前線や中盤にも個人の能力が高い選手がいるので1対1の部分とか、球際のバトルで勝つか負けるかが重要になる」と話す。

中盤のブラジル籍選手も要警戒だが、やはり抑えたいのは5アシストを記録している小屋松だ。前線にも7得点の武藤、そしてU-21日本代表から再合流した8得点中の細谷ら和製アタッカーを封じることも不可欠になる。
自力での残留もまだ可能性は残っているが、そのためにも必要なのが松田体制で初となるホーム初勝利。齊藤は言う。「生き残るためには、1試合に賭ける思いや1試合に注ぐパワーとエネルギーをマックスまで持っていくことがすごく重要になる」。 
ガンバを信じるサポーターとともに、柏戦で必ず勝点3を掴み取る。