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2023.6.2[チーム]
[プレビュー]今季初の連勝へ。福岡の堅守をこじ開けて、勝点を積み上げる
リーグ戦5連敗という悪い流れを断ち切り、今季初めてアウェイで勝利を手にしたガンバ。ポゼッション率では新潟に後れを取ったが「守備のところでやられている感覚はなかった。相手にボールを回させているというメンタリティでやれていた」と福岡が話すように、チーム全体が共通意識を持ち、無理にボールを奪いに行くのではなく、粘り強い戦いから勝利を掴み取った。
もっとも新潟戦の勝利だけでチームは満足していない。「悪い流れは断ち切ったけど、残留争いをするためだけに僕らは戦っているわけじゃない。一つでも上の順位に行きたいので、それを考えると連勝が大事になる」。前節、圧巻のハードワークを見せた石毛も、福岡戦の意義をこう語る。
今季初の連勝を目指すガンバだが、福岡戦で問われるのは前節の粘り強い守備とは対照的に、粘り強く福岡のゴールをこじ開ける作業になる。
現在10位の福岡は直近の4試合こそ勝利からは遠ざかっているものの、守備は決して大崩れしていない。前節は横浜F・マリノスに対して守備的な5バックを採用したが、基本的には4バックをベースに手堅い守備ブロックを形成してくる相手である。
ポヤトス監督の中では既に福岡ゴールをこじ開けるイメージは出来ている。「まずは1列目の剥がし方が大事になる。良いオーガナイズをしっかりと作って優位性を持ちながら前にボールを持っていきたい」(ポヤトス監督)。
新潟戦のようにジェバリのキープ力を活かすだけでなく、タフな福岡に対していかにボールを動かせるか。
「相手がハメてこようとするところをいかに僕らが回避するか。そして相手を剥がした後に行けるなら一気に攻め切りたい」と山本悠樹もボールを繋ぐ場面と一気に加速する局面の使い分けを意識する。
左ウイングで攻守に機能する倉田の存在で、より攻撃参加が光っている黒川も福岡攻略の鍵を握る一人である。「相手はブロックを作って4枚がスライドするサッカーをしてくる。裏を返せば逆のサイドが空いてくるので、相手のプレッシングを見ながら攻撃参加するタイミングや隙を探りたい」(黒川)。
ホームで5試合ぶりの勝利を目指すであろう福岡は、直近の3試合でゴールがないが、ガンバにとって最も警戒すべきは失点が続いているセットプレーの守りとなる。
ここまで6得点でチーム得点王の山岸は流れの中でも注意が必要なアタッカーだが、他にも3得点のルキアンら侮れない選手が揃っているだけに、特に前後半の入りでのセットプレーは注意が必要だ。最終ラインで存在感を示している福岡も「相手がタイトにくる分、ガンバもそこで負けないことと、セットプレーがあるので簡単なファウルを与えないことが大事になる」と話す。
球際の激しさを持つ福岡に対して、局地戦で戦いながらも、効果的にボールを動かしてゴールを奪うのみ。「新潟戦のように戦って、走ることをベースにしたい」(石毛)。
福岡の固い守りをこじ開けて勝ち切れば、間違いなく巻き返しに向けた弾みが付く。
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