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2024.5.25[チーム]
[プレビュー]FC東京に勝って再加速へ。相手の攻撃力を封じながら、今のガンバの強みを見せつける
前節、ホームに集うサポーターの前で今季チーム最多となる3得点をゲットし、川崎Fに逆転勝ち。昨年も2戦2勝を収めている川崎F相手に相性の良さを見せつけた格好だが、この勝利に隠れていたのはポヤトスガンバの確かな成長である。
昨季は好ゲームと勝てない試合の波が激しかったガンバだが、先手を取られ苦しい展開だった川崎F戦も「全体的に1点取られても慌てなかったし、90分を通じて試合を見ている。精神的に皆が強くなっている」(福岡)。セットプレー2発で試合をひっくり返したこともその現れだ。
過密日程を乗り切り、4位に浮上したガンバだがチームのスタンスは一戦必勝。アウェイ2連戦の皮切りとなるFC東京戦に向けて、チームは照準を合わせている。
一週間のインターバルを挟み、コンディション的にも攻守の上積みも図ってきたガンバだが今の課題は明確だ。「守備は今噛み合っている。後は攻撃をどれだけ噛み合わせられるか」(宇佐美)。
15試合で11失点というリーグ最少失点タイを継続しながらも、前節終了時点でリーグで3番目に得点が少ない攻撃をいかに活性化させるかがチームのテーマ。今節対戦するFC東京は前節終了時点でリーグ最多となる26得点を奪っている難敵だが、決して守備的に戦うつもりはない。
「中盤を支配して、数的有利を生かしていくことがポイント。そこで相手にダメージを与えたい。一言でポイントを言うと、自分たちがボールを持つことが大事になる」とポヤトス監督は話す。
かつて横浜F・マリノスを率いたアンジェ ポステコグルー氏のもとでヘッドコーチを務めたピーター クラモフスキー監督は、ボールを能動的に動かし、攻撃的なスタイルを志向する指揮官。「横浜F・マリノスと対戦した時に気を付けることと同じ点が大事になる」と宇佐美は話す。
相手のビルドアップを制限し、受け身に回らないことが不可欠になるが、今のFC東京に対しては確実なつけ込みどころも存在する。
今季リーグ最多得点を誇る一方で、リーグで5番目に失点が多いFC東京に対しては、ガンバの武器でもある鋭いカウンターも武器になる。
「相手は攻撃を打ち出している分、それだけ後ろにリスクはある。奪ってから速くというのはいつも以上に活きてくる」と宇佐美が話すように、川崎F戦で逆転のCKを得た場面のようにウェルトンや山下らを活かした高速カウンターでチャンスを作りたい。
一方、直近の3試合で2分1敗のFC東京もホームで勝ちに来るはずだ。FC東京の心臓部として機能する元ガンバの高もボランチの一角で存在感を見せているが、最も警戒すべきは「ディエゴ オリヴェイラや荒木にボールが入ってくると危険になるので、サイドをどれだけ抑えられるか」(ポヤトス監督)。
昨季のアウェイ戦でも得点を許したウインガーの俵積田だけでなく、U-23アジアカップの優勝に貢献したチーム得点王の荒木や、松木ら若い力にも警戒が必要となる。
守備の堅さを保ちながらもしたたかに、そして鋭く相手ゴールをこじ開ける。難敵相手からの勝点3で、ガンバの勢いを加速させたい。
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