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2024.7.9[チーム]

[プレビュー]横浜F・マリノス戦勝利の勢いとともに挑む天皇杯。宮崎に満を持して勝ちに行く

町田戦で喫した悔しい敗北を引きずることなく、横浜F・マリノス相手に今季最多の4得点を叩き出し、チームのリバウンドメンタリティを示したガンバ。
勝点3を手にしただけでなく、先発に復帰したアラーノが見事な先制ゴールをゲットし、後半からピッチに立ったジェバリもキレのあるプレーを披露しながら、リーグ戦で今季初ゴール。半田の出場停止をものともせず、チーム力の充実を見せつけた。

リーグ戦では上位につけるが、ガンバにとって天皇杯は今季狙うべき重要なタイトルの一つ。天皇杯3回戦の宮崎戦は、中3日で挑む過密日程であることに加え、週末にも中3日で鳥栖との戦いが待つが、ポヤトス監督は「二兎を追う」決意を口にする。
「天皇杯はクラブにとっても重要な位置付けにあるし、一つずつ超えていくと色々な方の期待が集まる。その期待に応えるための重要な一戦になる」。

リーグ戦と並行して行われる天皇杯の序盤は毎年、番狂わせが起こることはポヤトス監督も自覚済み。だからこそ、満を持して勝つためのベストメンバーを送り出すことになる。
「ガンバで先発を勝ち取るのは難しいし、そこにも競争がある。横浜F・マリノス戦でアラーノは得点を取って皆の心を掴んだ」(ポヤトス監督)。リーグ戦で今季初ゴールを決めたジェバリも明らかに動きにキレを見せており、天皇杯での2戦連発に燃える一人だが、誰がピッチに立とうとも必要になるのは「速いボール回しでと素早くボールを動かしていくこと。そして切り替えからのカウンターでダメージを与えられると思っている」(ポヤトス監督)。

まだ天皇杯の序盤ではあるが選手たちのモチベーションも高い。リーグ戦で全試合に出場中の黒川だが、過密日程にも関わらず「僕らはルヴァンカップを落としてしまっているので、天皇杯はより重要になる。宮崎戦はタイトルに向けての大事な試合」と話す。

ルヴァンカップでは、トップチームとして初めて乗り込んだアウェイの地で敗戦を喫しているガンバ。宮崎戦で初めて乗り込むいちご宮崎新富サッカー場では昨季記録した2,932人という最多動員を超える可能性もあるというが「初めてのスタジアムなので試合の入りは大事になるし、相手を乗らせてはいけない。前半で試合を終わらせるぐらいの気持ちで挑む」と黒川は立ち上がりから圧倒する姿勢を強調する。

一方の宮崎は現在J3リーグで18位。直近の5試合は3分2敗で勝利がなく、ガンバ同様、週末にも試合が控える過密日程だ。ただ、クラブ史上初めて天皇杯3回戦に進出した宮崎は2回戦でもアウェイで磐田を2-1で振り切っており、ジャイアントキリングを達成済みだ。ポヤトス監督は徳島時代に指導した藤原を「足元が上手くて1対1に強い選手」と警戒するが、誰がピッチに立とうとモチベーション高くガンバに挑んでくるはずだ。
リーグ戦と同様、目の前の戦いに全てを出し切るスタイルで宮崎に番狂わせは許さない。