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2024.9.10[チーム]
[プレビュー]結果が問われる一発勝負。天皇杯準決勝への切符はガンバが掴み取る
大阪ダービーが台風10号の影響で中止となったため、18日ぶりの公式戦となる天皇杯準々決勝に挑むガンバ。「しっかりと試合がしたかった」と本音を明かしたポヤトス監督だが、広島戦に向けてチームは心身ともにリフレッシュ。「今まで続けてきたことを、より完璧にしていこうという取り組みを選手に求めた」と指揮官のもとで、ガンバは攻守両面のブラッシュアップを続けてきた。
3日後にはリーグ戦の浦和戦が控える過密日程となるが、まずガンバが乗り越えるべきは4シーズンぶりとなるベスト4への切符を賭けた広島戦である。
リーグ戦では7連勝を飾り、町田を抜いて首位に浮上した広島に対して、ガンバは現在リーグ戦で5試合勝利から遠ざかるが、広島戦はガンバがシーズン終盤に向けて再加速する格好のチャンスとなる。
「相手がリーグ戦で連勝中だけに、天皇杯で僕らが広島を止めたら自信になるし、この試合は大きなチャレンジになる」と福岡はチームの思いを代弁する。
プレシーズンマッチでは2-1で逆転勝ちを飾っているものの、アウェイのリーグ戦では1-1のドロー。公式戦では今季2度目の対戦になる。
一試合消化が少ないリーグ戦では町田と並んでリーグ最小失点タイのガンバだが、直近の公式戦では3試合連続で2失点。インターバルが空いての一戦だけにまず不用意な失点は禁物だが「先に点を取られると後追いになって、前に攻め急ぐことになるので、広島戦では失点しないことも大事になる」と福岡も気を引き締める。
ボールの動かし方や敵陣でのボール保持率は明らかに向上の跡を見せているガンバだが、広島のスタイルの特徴は「神戸に似ているけど、縦への速さがあるし、一気に戦況が変わる感じがある」と宇佐美も警戒感を示すように強度の高さとスピーディーな攻撃である。
攻撃的な3バックを採用し、オールコートに近いマンマーク気味のプレスを繰り出してくる広島に対して、不用意なロストは即失点につながりかねない。
常勝ガンバ復活への思いも強い宇佐美だが「皆、タイトルへの思いは持っているし、そのチャンスも増えてきている」と広島相手に気合十分。福岡戦ではトップ下で攻撃を牽引した宇佐美だが、広島撃破に向けて先頭に立ってくれるはずだ。
一方、広島は8日に行われたルヴァンカップの準々決勝で延長戦の末に名古屋にPK戦で敗退し、公式戦の連勝は10でストップ。中2日の過密日程となるがガンバ同様、二冠に可能性を残しているだけにモチベーション高くこの試合に挑んでくるはずだ。
連戦だけにメンバー構成は不透明だが、この夏にはトルガイ アルスランと元ポルトガル代表のゴンサロ パシエンシアが新たに加入。個の力を持つ外国籍選手の一発にも注意が必要となる。
「誰が出てきても、広島は強いチームであるのは間違いない」(宇佐美)。だからこそ、ガンバの地力を見せつける格好の舞台になる。
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