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2025.5.10[チーム]
[プレビュー]見えてきた上位の背中。広島相手に4連勝を掴み取り、ガンバが更に加速する
中2日の厳しい日程の中、埼玉スタジアムに乗り込んだガンバが、山下の一発で5連勝中の浦和をストップ。今季初の3連勝を手にした。
1-0という最小得点差ながら、浦和に対してほとんど決定機を与えることなく、守備でも統一感を持った戦いを披露。「本当に自信と信頼関係が結ばれる勝利だった。今まで自分たちがやり続けてきたことが間違っていないという証明になるし、勝点3以上に自信が付いた」と連勝中に巧みなマネージメントと戦略を見せてきたポヤトス監督は胸を張った。
首位鹿島との勝点差は8のままだが、上位陣の背中が確実に視界に入ってきたガンバにとって、チームが一体となって作り出している今の流れとともに挑むのが広島戦である。
「5月に対戦する相手は強い相手ばかりなので、勝点を落とさずにどれだけ積み上げられるかどうか」。広島戦を皮切りに、難敵が待ち受ける戦いを中谷はこう語ったが、まず乗り越えるべきは広島である。
1試合消化が少ない広島だが、勝点はガンバと並んで23。6年ぶりの4連敗を喫した後、現在は連勝中で復調傾向にある広島だが、その地力はやはり侮れない。
「私のフィロソフィーでもある『どこにスペースがあるのか』を選手が判断してくれると思う」とポヤトス監督は話すが、相手の出方やウイークポイントを試合に応じて、巧みに攻略しているのが今のガンバ。「結果が出ているし、深い位置からロングカウンターも決まっているのでそこに手応えもある」と中谷もフィット感を高めるヒュメットを最前線に配置する今の戦いのバリエーションに手応えを口にするが、いずれにせよ鍵を握るのは先制点である。
今季先手を取った7試合は全勝中のガンバだが「いい流れの時に決め切ることがベストだけど、決めきれなかったとしても焦れずにやられないことを継続したい」とボランチ起用後、3連勝に貢献している満田も言う。
アグレッシブなプレスを見せてくる広島だが、その広島からの期限付き移籍でガンバに在籍する満田も攻略法はイメージ済みだ。「本当に3バックの1対1はJリーグでもトップクラスの守備能力がある。どれだけそこに対して僕らがどれだけ数的有利を作れるかどうか」(満田)。
不用意に前がかりにならず、粘り強くボールも動かしながら、一発の縦パスでスイッチを入れて広島の最終ラインを攻略したい。
一方の広島は前節、湘南に1-0で勝ち切っている。今季加入したジャーメインはチーム最多の3得点中でもちろん警戒は必要だが、2得点中のシャドー中村は最もガンバが注意すべき存在だ。
広島の守護神、大迫は満田が広島ユース時代の同期だけに「まだガンバで1点も取れていないので、毎試合狙っている。それを高校の時からの同期である敬介(大迫)から取れたら、嬉しい」と満田も気合十分だ。
昨季、公式戦で2勝1分と相性がいい広島だが、チーム一体となって連勝街道をさらに突き進む。