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2026.5.15[チーム]

【GK1 東口 順昭】Road to ACL2 Final — 復活、覚醒、飛躍、証明、そして頂点へ。

ACL2の頂点を目指して熱い戦いを続けてきたガンバ大阪が、最強のライバルとの大一番に挑む。ポヤトス前監督から受け継いだバトンを手にヴィッシング監督とともに走り続けてきた選手たち。東口順昭はグループステージから準決勝までチームで唯一全試合にフル出場。苦しい場面で輝き、復活した姿を見せつけてきた。

 ガンバでは国内で全てのタイトルを手にしてきましたが、アジアのタイトルだけは経験していないので、ACL2が始まる前からどうしても取りたいタイトルという思いを持っていました。今ガンバにいない選手を含めて、皆が作ってくれた土台の上に乗って、僕もグループステージから試合に出させてもらっていたので、自分としても大事に戦ってきたつもりです。久々のアジアの戦いですが、アウェイの移動や戦いは簡単じゃなかったし、相手も高いテンションで戦ってきます。決勝までを振り返るととにかく楽しかったですね。Jリーグとは違うレベルや戦いがあって気温差もタイと日本は違いますし、ベトナムも結構過酷な環境で身長2メートルを超えるFWがいたり、面白い要素がたくさんありました。移動では、皆で飛行機の席が狭いとか広いとか言い合ったり、バスの中でも色々な話をしたり、一致団結しやすい環境でもありました。そういう経験がJリーグにもつながって、いい循環にもなっていました。

チーム最年長として一つでもガンバのために何かを残したい

 2015年以降、ガンバはタイトルから遠ざかっていますし、どの大会であっても優勝することはチームとしても個人としても価値がある。ACLEという次のステージにもつながるので、この先のガンバにとっても、次のシーズンに向けても大きな意味を持つことになる。それだけに今回のACL2は何としても取りたいです。ここまではチームの総合力でやってきましたが、今いる選手だけでなく、ACL2の出場権獲得に貢献してくれた選手たちを含めたチーム全員の力があったからだと思っています。また、大会期間中にはポヤトス前監督からイェンス監督へと体制が変わり、サッカーのスタイルにも変化がありました。 その中でこうやって勝ち進んできたことは決して簡単ではなかったです。それだけに、決勝まで来られたことにも特別な思いはあります。
 選手のキャリアの中で、決勝まで辿り着ける回数は数少ないと思っています。今回のアルナスル戦は絶好のチャンスですが、チーム最年長として一つでもガンバのために何かを残したいし、そういう意味でもタイトルを取ることが一番の貢献だと思っています。今まで何度か決勝を戦ってきましたが、今回は思いの強さも違いますし、タイトルの数を10個目に増やしたいですね。
 久々にアジアの戦いに挑む中で、チーム最年長として常に意識していたのはアウェイの試合の前半の振る舞いです。相手も勢いを持ってくる中で、苦しい時間がある時に、「無失点で乗り切ったら後が楽になる」とチームの皆に声かけしましたし、僕だけでなくACLを知っている選手も一緒になってチームを引っ張ってきました。アウェイの戦いで、先制点を与えないという点では誰よりも僕は集中していたつもりです。前半は我慢を強いられたとしても、相手が後半は間伸びもする。自分たちの上手さを発揮できると思いながら常に戦っていました。特にそれが出せたのはグループステージのアウェイのラーチャブリーFC戦ですし、リーグ戦では出場機会がなかった僕も、あの試合をきっかけに自信を得て波に乗ることが出来たと思っています。

何が何でもサポーターのために優勝したい

 2015年のACLは準決勝で広州恒大に負けて本当に悔しかったし、後一歩で決勝に行けませんでしたが、あの時の悔しさはまだ覚えています。そういう意味では今回のACL2で決勝に進めたので、もう次は自分たちが持っているものをどれだけぶつけられるかどうか。相手は関係ないと思っています。自分たちがどれだけ納得して戦えるかの勝負ですし、何が起こるか分かりません。力を出し切れたら勝つ確率は上がると思いますし、仮に負けたとしても納得して終われると思っています。
 アルナスルにはネームバリューのある選手が多く、試合の映像を皆で見たりしていますが、攻撃のクオリティはすごく高い。完全アウェイの試合で、どれだけガンバが戦えるかですね。これだけの顔ぶれのチームと戦えるのはシンプルに楽しみですし、こういう機会はなかなかないのでアウェイの環境が逆に自分を奮い立たせてくれると感じます。
 決勝ではとにかく、前半の入りに特に集中したい。仮に相手の流れになったとしても守備でしっかり耐えられるのかが鍵になります。大事なのは自分たちから崩れないことです。それさえ出来れば、僕らは十分に戦えるし、今季のガンバのスタイルならば、相手のボールを引っ掛けて奪うことは出来るので、その後は最後のクオリティを出してアドバンテージを取れるかどうか。逆に僕ら守備陣はアルナスルがカウンターでガッと攻めてきた時にどれだけ止められるかです。イェンス監督もペナルティボックスに入られたら、「個で止めろ」と言い続けてますし、それはGKについても同じことです。僕らはこの戦い方しかやっていないし、決勝で今までと違うサッカーをするという考えはイェンス監督にもないと思います。相手の時間帯をしのぐことも大事ですが、僕らがしっかりとボールを持って、相手のゴール前で今までやってきたゲーゲンプレスを出したい。その戦い方はハマると思うので自信を持って戦えれば、十分に勝機はあると思います。
 決勝で勝って、僕がまだ手にしていないアジアのタイトルを手にすることが出来たら、ACLを制覇しているフジさん(藤ヶ谷アシスタントGKコーチ)に一歩近づけると思います。怪我もあってピッチに立ちたくても立てない選手もいますし、何よりサポーターの方にとっての悲願でもあるタイトルです。完全アウェイの決勝戦ですが何が何でもサポーターの皆さんために優勝したいと思います。