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2026.5.15[チーム]
ACL2・現地リポート in リヤド/2日目
本格的な戦闘モードに突入した2日目。
「最高の瞬間が近づいている」。
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リヤド2日目。朝食を摂った後は、昼食の時間までフリータイムに。各自、ホテル内のプールで泳ぐ、ジムで筋トレやランニングをする、サウナに入る、ひたすら体を休めると、過ごし方は様々。自身のコンディションに合わせて、また試合日から逆算して「自分にとって必要だと思う方法」で半日を過ごす。
「僕は朝少しランニングしてからプールに入り、少しだけジムで体を動かしました。その後は、外の空気を吸いたいなとも思ったけどこの暑さだから断念して、昼食の時間になるまでずっと寝ていました(鈴木徳真)」
昼食を終えると、16時30分にホテルを出発。昨日と同じアルナスルのアカデミーチームの練習場へ向かう。着替えを済ませた選手から順にロッカールームを出てストレッチや各々の方法で体を起こし、まずは18時過ぎからグラウンドでスタッフ、選手の全員が輪になって青空ミーティング。イェンス・ヴィッシング監督の熱のこもった言葉が響き渡る。
「今日からしっかりと頭と体を準備して決勝に向かう。最高の瞬間は近づいている。決勝を戦えるのは、みんながそれに値するプレーをしてきたからだ。俺はみんなが素晴らしい試合をしてくれると確信しているし、みんなも自分を信じて戦ってほしい。ただし、決勝はただの1試合ではない。一発勝負だ。大事なのはどれだけ隣にいる仲間を、後ろにいる仲間を信じて戦えるか。もちろん、アルナスルにはレベルの高い選手もいる。だけど、決して相手は100%フレッシュな状態にないし、当然、強みだけではなく弱みも持っている。自分たちも同じだ。自分たちの方がたくさんチャンスは決められる。ゴールを決めるチャンスもたくさん作れる。みんなで自分のため、仲間のためにベストな状態を作り出し、エネルギーを持ってゴールに向かう。そして、決め切る。俺たちは強いグループとして戦う。そのために今日も最高の準備をする。さあ、いこう(ヴィッシング監督)」
トレーニングは昨日と同様、ティモローゼンベルグ・フィジカルコーチのもとでのアクティベーションから。ランニングメニュー、半分に分かれて『鬼3人の鳥カゴ』で心肺機能を上げていく。余談だが、18時半頃はイスラム教の礼拝時間(マグリブ/日没直後)と重なるため、四方から一斉に『アザーン』と呼ばれる声が響き、サウジアラビア特有の雰囲気がグラウンドを包む。
その後はペナルティボックス内での4対3+ワイドで攻防の確認から。明らかに昨日とはチームに流れる空気も、各々の選手が醸し出す雰囲気にもアラートさが漂う。
「常に準備をする」
「際にこだわろう」
飛び交う声も多い。ゴールが決まるたびに歓声が上がり、ゴールキーパーの好セーブに拍手が起きる。
続けて、ハーフコートでの8対8+フリーマンありのクロスゲーム。今シーズン、『ヴィッシング・ガンバ』のサッカーにおいて肝になってきたキーワードが繰り返し、グラウンドで飛び交う。
「切り替え、強度、意識しよう」「精度をあげよう」「質にこだわろう」「パスの判断なのか、シュートの判断なのか、しっかり見極める」「ベストな選択をする」「頭と体をしっかり動かせ」
ボールを蹴り始めてからここまで約50分。気温は19時15分時点でも34度を数えたが、前日よりやや風が吹いたせいか、あるいは「体が慣れてきたのもあってか今日の方がより涼しく感じた」と三浦弦太。こうした感覚を得られるのも通常のACLアウェイ遠征より1日早く現地入りした効果の1つだろう。
「タイのラーチャブリーの時の方が断然、蒸していたし、暑さがダイレクトに体にくるみたいな感じだったけど、ここは気温の割にはカラッとしているせいか、34度の体感はそこまで感じない。実際のキックオフはもう少し後の時間だと考えても今のところ、暑さが敵になるなって感覚はないかな(山下諒也)」
「もちろん、34度だから暑いのは暑いよ(笑)。日本よりも暑い。ただ、タイの時のように湿度は高くないから、暑さが自分たちを苦しめるものにはならないんじゃないかとは思っているし、明日もう一度、しっかりとこの暑さに体を慣らすというか、染み込ませれば大丈夫。そのコントロールさえできれば、試合当日はきっとそこには気を取られずに戦えると思う(デニス・ヒュメット)」
「暑さはそこまで感じないですけど、空気が乾燥していて、動く=声を出すと、すぐ喉がカラカラになる感じに襲われるのが気になる。ただそこで水を飲み過ぎるとお腹がチャポチャポになるから、うがいだけで留めておいた方がいいな、とか、そういったことも自分の中で確認しながら、コンディションをしっかり上げられています。チームにとってアウェイで決勝戦という大一番を迎えるなんて経験はそうそうできるものではないし、みんながこの機会をものにしたいという雰囲気をいろんなところで漂わせているので。恐れるものは何もなく、ただそれを1つに結集させて、みんなで決勝に臨むだけだと思っています(初瀬亮)」
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コンパクトで強度の高い練習を終えた後は、シュート練習をする攻撃陣、ロングキックの確認をする守備陣、ティモローゼンベルグ・フィジカルコーチのもとで短い距離を走り込む選手と、いくつかのグループに分かれてプラスアルファのトレーニングを行い、19時40分に2日目のトレーニングを終える。
「昨日より今日の方が断然、体は動きやすいなという感覚はありましたけどまだ軽いという感覚ではないですね。ただ、これまでの感じだと明日が一番軽くなるだろうなって感覚は得られているし、それは試合に向けてすごくポジティブ。1日早くリヤドに入っていることも追い風にいい状態で試合当日を迎えられる気がしています(鈴木)」
「準決勝第2戦のバンコク・ユナイテッド戦のようなヒリヒリ感をみんなが出しながら、ここが集中時だってことをしっかり感じ取りながら昨日、今日と進んできているなと感じています。イェンスが掛けてくれる言葉もこっちにきて大きく変わったとは感じていなくて、むしろ普段通りに熱くて、自分たちの気持ちを昂らせてくれるし、なおかつ、これまでやってきたことをより突き詰めようというという言葉もあって、チームの熱が日々、高まっていくのを実感しながら本当にいい雰囲気で決勝に向かって進めています(山下)」
「2日目に入ってボチボチ、体が動くようになってきたという感覚です。決勝までまだ時間があるので、今日の練習も、敢えてあまり気張りすぎないように、高めすぎないようにと意識していました。試合当日を前にして上がりすぎちゃってアラートさを欠いてしまうというのが自分にとっては一番よくない状態だと思うので。なので、相手の映像もまだそこまで観ていません。大事なのは自分たちがそこにどういう状態で臨むか、イェンスのサッカーをどれだけ理想に近づけるかだけ。この場所で、決勝という舞台を戦えることに感謝をし、自分をしっかり表現することだけを考えてあと1日、しっかり準備します(岸本武流)」
「今日で2日目ですが、監督が最初に『徐々に高めていけ』と言っていたように、みんなが程よくリラックスもしながら、でも少しずつスイッチも入れてアラートな空気を作り出しているのを感じます。自分自身もいつも通りというか、気負い過ぎずに自分がやるべきことを、と思いつつ、とにかく気合はめちゃめちゃ入っています (笑)。昨年からACL2はゴールに絡めるシーンが多く、自分にいい流れを作れてきた大会だと考えても、チャンスが来たら自分がここにいいる意味をプレーで示したいし、ガンバの勝利のためにできることを全て出し切りたいです。これまでの試合と比べても対峙する相手のレベルは相当高くなるのは覚悟していますけど、だからこそ楽しみな気持ちも相当大きいです。アルナスルの個々の選手のレベルは確かに高いですけど、そこにビビっている選手は一人もいないし、リスペクトしすぎずに戦えれば勝てるイメージも作れていますし、勝てます。そこに気持ちを揃えて、ここまでチームが一丸となって作り上げてきたサッカーを思う存分示したいし、その瞬間を楽しもうと思います(名和田我空)」
「ACL2はなかなかチームの力になれなくて自分自身も悔しい思いをしてきた大会なので。決勝という舞台を戦える、ガンバが勝つためにみんなとそこを目指せることが素直に嬉しいです。特にここ最近は、自分が良ければいい、いいプレーができたらいい、ではなくて、これまで以上にチームで勝つ喜びをより一層感じているからこそ、とにかく決勝の戦いが終わるその瞬間までガンバが勝つために自分にできることを精一杯でやろうという気持ちで毎日を過ごしています。今回はアウェイの地での決勝で、パナスタのようにスタジアムでたくさんのガンバサポーターの皆さんの声援を受けられる訳ではないですけど、僕たちの勝利を信じて応援してくださるサポーターがたくさんいる事実はどこにいても変わらないので。その想いに、みんなで、優勝という結果で応えたいと思っています(中村仁郎)」
「決勝を戦い終えるその瞬間まで、自分の最大限を尽くして、やり切る。それだけだと思っています。個人的には少しアクシデントもありましたけど、こっちにきてからの状態はすごくいいし、練習の中でもすごくいいフィーリングを感じているので、自分自身に対して『間違いなく、やれる』、そう確信しています。僕たちは相手と違ってハイテンポでプレーすることに慣れていますし、それが日本のサッカーの中で磨いてきた力でもありますが、かといって決勝という舞台では何が起きるかわからないので。ミスを最小限に抑える、周りに何が起きているのかをしっかり認識するといった細部にまで集中して戦うことは大事になると思っています。そうすれば必ずチャンスは作れるし、必ず自分たちの望む結果がついてくる。その上で、トロフィを勝ち取って、大阪に帰ってみんなと喜ぶ。チームとしてもそのイメージはしっかり描けているので、大丈夫、あとはピッチで力を出し切るだけだと思っています(イッサム・ジェバリ)」
「決勝進出が決まった時からすでに気持ちのどこかでワクワク感が芽生えていましたが、相手チームがアルナスルに決まり、リヤドに移動してきて、より気持ちの昂りは感じています。たくさんのチームが決勝という舞台を目指して戦ってきましたが、そこに辿り着けるのは2チームだけだという中で僕たちは今、その1つに入っています。この状況を前に、僕を含めて戦えない選手は一人もいないと思いますし、実際にトレーニングの中でもその雰囲気を感じます。もちろん相手のクオリティは高く、難しい試合になることは覚悟しています。ですが、同時に、自分たちが積み上げてきた力、リヤドに来てさらに研ぎ澄ませている部分、細部の準備を怠らなければ勝利に近づけるということも描けています。日本から多くのガンバサポーターが僕たちに力を届けてくれると信じていますし、実はACL2の準決勝以降は母国・ブラジルでも放送されるため僕の家族やブラジルにいる仲間も、みんながガンバを、僕のことを応援してくれています。チームの勝利のためにみんながお互いをサポートする、すべてのことをチームの勝利を最優先に考えて何がベストなプレーなのかを判断する中で、勝利を掴みたいと思います(ウェルトン)」
明日15日はいよいよ、試合会場であるキングサウードユニバーシティ・スタジアムにて公式記者会見と公式前日練習を行う。限られた時間の中で、スタジアムの雰囲気、ピッチコンディションを体感しながら、ガンバは『タイトル』に向かう最後の1日にを過ごす。
高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa











