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2026.5.16[チーム]
ACL2・現地リポートinリヤド/3日目
ガンバ大阪のプライドを胸に、決勝へ。
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決勝前日。リヤド滞在3日目は午前中、ホテル内のプールでアクティベーションを行ったのち、チームミーティングを経て17時過ぎにホテルを出発。バスで20分ほどの距離にある試合会場、キングサウードユニバーシティ・スタジアムで前日会見、公式練習を行った。
前日会見にはイェンス・ヴィッシング監督とともにキャプテン、中谷進之介が出席。現地メディアも多数詰め掛けた記者会見場で取材に応じたあとは、公式練習へ。冒頭15分のみの公開のため多くの情報は得られなかったが、リヤドに移動してきたメンバー全員でトレーニングを行い、芝の感触、スタジアムの雰囲気等を確認した。
「照明が強めで、真正面からのライトは結構目に入るなというのは少し気になりました。あとピッチも芝が長くてイレギュラーなバウンドはありそうだなと。試合当日に今より短く刈るらしいし、水を撒くはずなのでまた少し感覚は変わるかもしれないけど、そこも含めてしっかり対応しなくちゃいけないと思っています(東口順昭)」
「ファイナルらしくスタジアムがラッピングされていたのも雰囲気があったし、ここにお客さんが入ったらすごい空気になるだろうなというのはなんとなく想像できました。これまでの練習とは違って改めて決勝に向けて気持ちグッと引き上げられる気がしたし、あとは明日の試合に心と体をバチっと合わせるだけだと思っています(安部柊斗)」
「ピッチは…見た目は綺麗ですけど芝が長い分、真っ直ぐボールが転がらないというか。いつもの感覚で蹴るとイレギュラーに転がってしまう感じがしました。そこを含めてパスの強度は気をつけないといけないし、トラップが少しずれたりすることなどにも注意してプレーしなければいけないと思っています(中野伸哉)」
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決勝の舞台に辿り着くまで、簡単な道のりではなかった。
昨年9月17日の東方戦から始まったリーグステージは6戦全勝で勝ち上がったものの、今年に入ってからのノックアウトステージは、ラウンド16・浦項、準々決勝・ラーチャブリー、準決勝・バンコク・ユナイテッド戦ともに苦しみながらも2戦合計で勝ちを引き寄せてきた印象だ。ラウンド16・浦項戦では2戦連発の山下諒也が存在感を示し、準々決勝・ラーチャブリー戦では名和田我空やウェルトンの魂の『一振り』がチームを救った。
準決勝・バンコク・ユナイテッド戦も記憶に新しい。ホームでの初戦で、今大会初の黒星を喫したチームは、第2戦において中谷進之介キャプテンを出場停止で欠く状況下、「試合をするのが初めて怖かった(山下)」という恐怖心や「負ければタイトルへの道が閉ざされてしまう(安部)」というプレッシャーを振り払って、ピッチに立つ。その中では、初先発の池谷銀姿郎がともに最終ラインを構成した東口順昭や三浦弦太、初瀬亮、岸本武流らと鉄壁を築き、攻めては今大会チーム最多得点の『ACL男』、山下の先制点を皮切りに、イッサム・ジェバリ、食野亮太郎がゴールをこじ開けた。
しかも、それらがJ1リーグを並行して戦う『鬼連戦』の中で掴んだ結果だったことも特筆すべき出来事だ。シーズン序盤には宇佐美貴史や福岡将太、佐々木翔悟が、4月に入ってからは不動の右サイドバック、半田陸が相次いで長期離脱になってしまうという困難に直面しても、試合を重ねるごとに足が重くなっていくような疲労感に直面しても、選手たち気持ちを奮い立たせ、「ケガをしている選手の分も自分たちが」「決勝まで繋いでくれた仲間のために」と気持ちを揃え、その思いを結果で示してきた。
決勝・アルナスル戦を前にしても、それは変わらない。
「僕自身、バンコクとの第2戦は出場停止になってしまった中で、本当にみんなに連れてきてもらった決勝であり、みんなで進んでくることができた決勝だと思っています。実際、ここにくるまで本当に長い道のりでした。2024年の4位という成績がなければ今、自分たちはここにいないですし、そこから関わっている、選手、スタッフなどいろんな人たちの思いを含め、また、リーグステージから一緒に戦ってきた将太(福岡)や陸(半田)、昨年限りでチームを離れた圭介(黒川)やアラーノ(ファン)、一彩(坂本)、ダニ(ダニエル・ポヤトス監督)ら、名前を挙げればキリがないくらいたくさんの選手の力と思いを注いでたどり着いた決勝だからこそ、彼らのためにも勝ちたいって思いは強い。応援してくれるサポーターも含め、いろんな人たちの思いを背負って戦いたいし、最後1つ、ここにいるメンバーでしっかり勝ち取ります(中谷)」
「過去に一緒に戦ってくれた仲間を含め、みんなで進んできたACL2。この大会に関わったすべての人たちの思いが、決勝でも必ず僕たちを後押ししてくれるという心強さもありますし、陸(半田)をはじめケガでここにくることができなかった仲間の悔しさ、思いも僕なりにしっかり受け取って僕たちはリヤドに来ています。明日の試合はその責任をしっかり自分に刻みつけて戦いますし、みんなの思いをなんとしてでもタイトルに繋げたい。そのためには、俺しかいない。こういうところで決めるのが自分だと思っています(山下)」
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もちろん、決勝で相まみえるアルナスルは決して簡単な相手ではない。ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドやジョアン・フェリックスを筆頭に、セネガル代表のサディオ・マネ、フランス代表でACL2準決勝ではハットトリックを決めたキングスレイ・コマン、クロアチア代表のマルセロ・ブロゾビッチら、ヨーロッパでも名の知れた精鋭たちが顔を揃えるスター軍団だ。サウジアラビア国内においても、直近のサウジ・プロフェッショナルリーグ、アル・ヒラルとの上位決戦こそ引き分けに終わり優勝を確定させられなかったものの、『首位』を独走している状況だ。その強豪にガンバはどう挑むのか。
「相手の個の質を踏まえて自分たちがこの1試合での勝ちの可能性をより高めるためには、どれだけ組織として戦えるかがカギになると思っています。相手はその『個』の部分に強さと弱さの両方を備えていると考えても、個で負けないのは大前提として、僕らはチーム、組織として戦いたい。今シーズン、イェンス(ヴィッシング監督)の元でやってきた自分たちのサッカーがしっかり表現できる時間が増えるほど勝つ確率は上がっていくと思っています。一方、前からしっかりプレスをかけて、コンパクトに戦う中でも、相手のカウンターの精度、個の質を考えれば僕たち守備陣のリスク管理はこれまで以上に徹底しなくちゃいけない。また公式前日練習で感じましたけど、スタジアム特有の性質…芝が長めだなとか、乾燥していてボールがすぐに止まるな、照明が強くてクロス対応のたびに目に入ってくるな、変にスタジアムの中で風が舞っていてエリアによってボールが伸びるな、みたいなところもしっかり頭に入れて対応しようと思っています。日本を発つにあたってすでに気持ちが昂りすぎちゃっていたので、こっちにきてからはあえて抑えて、抑えて、リラックスしながら少しずつ上げてきました。それによって試合にマックスの自分を合わせらる状態にあるし、あとは自信を持って臨むだけだと思っています(三浦弦太)」
「ガンバにとって自分にとって歴史に残る試合。こういう大一番でまず大事になるのはメンタリティだと思っています。自分自身が、縮こまらず、ビビらず、ミスしたからなんだ、っていうくらいの気持ちで相手に向かっていく強気な姿を示したいし、それをチームに伝染させて積極的にプレーする大切さをプレーで表現できればきっと、みんなもそこに連動して前向きなプレーが増えるはず。そこをまずは意識したいです。あと戦術的なところでは、前線からスペースをできる限り少なくした守備は大前提だし、そのあと、どうゴールを目指すのか、というところでのプレーの緩急を含め、奪った後のプレーというのは流れを変える大きなキーになると思っています。仮にそこで奪われれば相手に引き込まれて守備の時間が長くなるだろうけど、奪った後に落ち着いてボールを動かし、そこで仕留め切れれば確実に流れを掴める。自分がどういうプレーを選択するのか、というプレー幅みたいなところも考えながらプレーしたいと思います。変な重圧は捨てて、大アウェイのスタジアムで俺たちのサッカーを全部出すぞ、って気持ちだけ持って臨みます(山下諒也)」
「ミーティングでの分析映像を観ていても、相手は攻撃と守備が間延びしている試合も多いことから、まずは自分たちのサッカーをしっかり表現することが勝ちに近づく一番の方法だと思っています。あとはその中でビビらず、みんなでボールをしっかり繋いで、後ろの選手も顔を出して前進していくことができればゴールに近づけるはずだし、アルナスルの1本中の1本を決め切ってくる質の高さを考えても、自分たちも作り出したチャンスをしっかり決めること。どんな展開になっても焦れずにそれを90分間求め続けることが大事だと思っています。一方、アルナスルは守備をしている時も常にCロナウドやフェリックス、マネらが常に前線が前に残っていて一発を狙っているので。そこに対するリスク管理は徹底しないと、ポンと蹴られたボールを一気にゴール前まで持ち込まれかねない。そこはセンターバックがつくのか、ボランチがついていくのかという対応を含めてしっかり判断しなきゃいけないと思っています。昨年5月、自分がベルギーから帰国してガンバに加入した最大の理由が、このACL2で優勝することでした。だからこそこの大会に懸ける思いは人一倍強かったと自負しています。その思いをずっと持って戦ってきた中で最後1つ、ガンバにタイトルをもたらすために自分の全てをかけて臨みます(安部)」
10個目の星を胸に刻むため。ガンバ大阪に新たな歴史を積み上げるために。
「何が起きても動じない、いつも通り自分たちのサッカーをやり抜く、それだけだと思っています。ここにいるメンバーは、ここまで厳しいアウェイも経験し、乗り越えてきたので。リヤドに入ってからずっと、環境含めて、動じず、できる限りいつも通りに、試合当日に自分のベストを持っていけばいいと心掛けて過ごしてきましたけど、それは試合でも変わらないというか。いつも通りの自分たちのサッカーをこの舞台で表現することだけを考えて試合に入ればいいと思っています。決勝だから特別なことをやろうではなく、決勝だからこそやれてきたことを全力で、精一杯やることが大事になってくると思います。アジアタイトルは、ガンバで築いてきたキャリアの中でも僕が唯一獲れていないタイトルだと考えても是が非でも獲りたいと思っているし、何よりこれを1つ獲ることで、クラブの価値が上がるというか。選手、スタッフだけではなく、クラブで働いている人たちや、関わる人たち、ファン・サポーターの皆さんの価値観も必ず変わるというか、厚みができるはずなので。それこそが『タイトル』が持つ普遍的な重み、力で、それをこのクラブに備えるためにも何がなんでも頂点に立つ。今、頭にあるのはそれだけです(宇佐美貴史)」
紡いできたすべての力を結集させて、全員でいざーーー。











