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2026.9.14[チーム]

[ WE ARE GAMBA OSAKA 2026/27 ]GK22 一森 純

特別シーズンで刻んだ10個目の星に新たな覚悟を携えて臨む2026/27シーズン。
頂点に立つ喜び、興奮、熱狂を再び味わうために、
ガンバ戦士はどんな進化を遂げて、チームの勝利を後押しするのか。
どんな強さ、逞しさをピッチ上で示し、ファン・サポーターを歓喜に導くのか。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、
各々の胸にある『進化の哲学』に触れ、成長への決意を明らかにする。

 今シーズンの公式戦初出場となった天皇杯2回戦・レイラック滋賀FC戦以降、先発を預かる中で安定したパフォーマンスを続けている。
「ガンバで試合に出続けていた時と同様に、試合に出ていない時も常に自分に矢印を向けて、死ぬ気で準備をしてきたことに変わりはないんですけど、周りの見る目は甘くないというか。半年ぶりの試合ともなれば最初の1試合、パフォーマンスが良くなかっただけできっと『もう、一森は終わったな、必要ないよな』って思われてしまう。そう考えるといつもの緊張感にもう1つ、新たな緊張感が乗っかった中で、滋賀戦に臨んだ自分がいました」
 そこで示した安定感はJ1リーグにも継続され、チームのピンチを鬼気迫るセービングで弾き出す姿も印象的だ。1プレー、1プレーに魂を込めて。
「正直、プレッシャーも好きじゃないし、試合前はめちゃめちゃ怖いです。そんな自分を見て『ベテランらしくないな』って思うこともあります。でも、だからできる限りの準備をするし、最大限の集中をして、自分が持っている力のすべてを出し切ろうとするのかな、と。よく試合が始まったらプレッシャーから解放されたっていう選手もいますけど、僕の場合は、試合中も常に怖さやプレッシャーと戦っていますしね。仮に1本いいセーブができたとしても次の瞬間には『その程度なら、次は止められへんぞ。1本なら、止めて当たり前やろ』って自分に毒を吐いています(苦笑)。おかげで90分間、集中が途切れることも一切ないですけど」
 その「怖さ」の背景にあるのは『ガンバのゴールキーパーを預かる責任感』だ。このクラブを支えてくれる人たち、ファン・サポーター、家族。常にその存在を心強く感じつつも、誰かに応援されることは決して当たり前ではないと思えばこそ、一森は敢えてその責任感を自分の両肩にずっしりと乗せてピッチに立つ。
「特別シーズンは久しぶりにスタンドに座って、試合を観る時間が続いた中で、いろんな人がピッチに送る熱とか、ファン・サポーターの皆さんの想いに触れて『こういうプレーに盛り上がるんや』『試合に負けた時はこんなに悲しい顔をしているんや』など、いろんなことを感じました。試合に出ていないからこそ選手、スタッフの家族や友達に顔を合わせる機会も多かったんですけど、結果が出なかった試合の後はみんながすごく表情を曇らせていたのも印象に残っています。しかも、そのファン・サポーターや家族、応援してくださる方たちの先には、さらに、たくさんの友だちや家族がいるわけですから。そう考えると、自分が見た何倍もの人が、ガンバの結果次第で同じ感情、表情になっているんやろうなと。それを改めて感じて『チームを救うパフォーマンスをするために、普段からの1つ1つの取り組みや1つ1つのプレーに、これまで以上に向き合おう』という思いもより強くなった。おかげで、どんなことにも…例えば、こんなしんどいことやりたくないなーって思う練習があったとしても、『みんなの辛い顔を見るくらいなら、これを乗り越えるほうが全然、楽やな』と考えられるようになりましたしね。そういう意味では僕の『応援してくれている人たちのために』って思いも結局は、皆さんに助けられているんですけど、だからこそ僕には目の前の試合で自分の全てを注ぎ切る責任があると思っています」
 その中では、35歳になった今も「まだまだプレーを良くしていける」という実感のもとで日々を過ごせているそうだ。だから、一森は今も進化を続けている。

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高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa

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