片野坂監督「お疲れさまでした。この場をお借りして、まずはパリ・サン＝ジェルマンのジャパンツアー3戦目、このパナソニックスタジアム吹田で開催できたこと、パリ・サン＝ジェルマンの関係者の方々、ガンバ大阪の関係者の方々、そしてスポンサーの方々にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございます。今、日本もコロナウイルスの感染拡大で非常に難しい状況だったんですが、今日パナソニックスタジアム吹田に4万人近くのお客様が入られて、今日のゲームを観ていただいたこと、我々にとっても非常に嬉しい試合になりましたし、このような素晴らしい相手と難しい状況の中、プレイすることができたこと、本当に喜びを感じています。そしてゲームも、もちろん力の差はあったと思いますし、我々も素晴らしいスター軍団のパリ・サン＝ジェルマンに対して準備してきたことをしっかりとチャレンジしました。やはり我々らしく、打ち合いというか、今日のゲームでとにかく得点を挙げたいという中で、パリ・サン＝ジェルマンに対して2点獲れたことは本当にいい刺激になったと思います。まだまだこれからリーグ戦に向けても積み上げていかなければいけない状況の中、このゲームの刺激を、経験を次に活かして、またチームとしても、個人としても成長していけるように次に向けての準備をして、チャレンジしていきたいと思います。」

Q「試合前に想像していた部分との違いであったり、チームとして通用した部分はいかがでしたか。」
片野坂監督「まず、試合前はどういうメンバーで来るかわからなかったんですね。なぜかというとパリ・サン＝ジェルマンは浦和戦を2日前に行い、中1日で昨日大阪に入ってこられて、タイトなスケジュールの中でのゲームでしたので、どういうメンバーかわかりませんでした。おそらくメンバーは違ってもシステム、戦い方というのはこういう形でくるかな、というところで準備してきた中で、自分たちがいかにボールを持って敵陣に入って、攻撃でチャンスを作り得点を挙げるかというところをトライしようという中で、その狙いの中でのボールを持つことができる部分もあったかなと。攻撃のところもトレーニングをしていたので、その良かった部分、特に2点目の形は非常に狙っていた形だったので、良かったと思います。パリ・サン＝ジェルマンも3戦目なので、少し疲労があったり、点差が離れていたところで少し緩んでくれてボールを持たせてくれている時間はあったと思うんですが、ただやっぱりディフェンスのところでもやらせてくれなかったり、後半から出てきたエンバペ選手のスピードだとか、個人の能力というのはやっぱり体験してみて非常にレベルの高いものがありましたし、予想はしていたんですが、実際対峙した選手はもっとすごいものを感じたんじゃないかな、そういうところは今日のゲームで刺激を受けた部分かなと思います。」

Q「受けた刺激が今後に活かせると感じている部分はどのようなところでしょうか。」
片野坂監督「攻撃でのボールの動かしの部分で、しっかりとポジションを取って判断良くクオリティ高く繋ぐことができれば、どんなプレスが来ても、どんな相手であってもある程度自分達の攻撃の狙いというものは立ち位置を取った中で、狙って合わせてできれば、押し込むこと、そして得点を挙げることというのは可能になるんじゃないかなというところは今日感じました。もちろん前提としてパリ・サン＝ジェルマンがベストコンディションではないのがわかっていますし、3戦目で疲労もありますし、大阪の暑さというものも影響はあったと思いますけど、ただやはりパリ・サン＝ジェルマン相手に2点獲れたということは非常にポジティブですし、そういう部分をまた今後に活かしていければと思います。」

Q「今、監督がおっしゃられたように前半から点差が開きましたが、その中でもラインを下げずに積極的にアグレッシブに戦えたと思うのですが、その辺りを含めた印象をお願いします。」
片野坂監督「引いて守るというよりはボールを奪いにいきたいし、その中でボールを奪うことができれば自信にもなりますし、奪えないということは何かが足りない、そういう経験が得られるものだと思うので、そのチャレンジは選手はよくやってくれたなと思います。ただ、悔いが残るのが前半の失点がもったいなかったなと。自分たちが自陣でロストしたり、ペナルティキックを与えてしまったり、今日のゲームでも6失点中2点はPKになってしまって、その辺りの対峙の部分でも粘り強くやることと、自陣でロストしてしまうとあれだけのクオリティのある選手が揃っているチームなので、ミスを許してくれないですし、点差が開いてしまう。その辺りのレベルの差はやはり感じましたし、いかにそういう中で自分達がトライして、チャレンジして、ラインの上げ下げ含めた守備のところをやっていくかというところは、必ず今後のガンバ大阪が強くなっていく中ですごく大事な部分になっていくのかなと思います。今日のゲームで感じ取れたことを次に活かしていきたいなと思います。」

Q「パリ・サン＝ジェルマンのガルティエ監督と何かお話しされていましたが、言える範囲でどのようなことを話されましたか。」
片野坂監督「素晴らしいチームだと言っていただいて、非常に光栄でしたし、お互いに一緒に頑張っていきましょうという風に声をかけていただいて、すごくお褒めの言葉いただきました。本当に自分にとってもすごくありがたかったですし、私にとっても勇気づけられる言葉になりましたし、この経験を次に活かしたいなと思います。」