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明治安田生命J1リーグ第17節
2023.6.11(日) 18:00キックオフ

vs.FC東京

パナソニックスタジアム吹田

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2023.6.10［チーム］

［プレビュー］天皇杯の悔しさをリーグ戦にぶつける。FC東京に勝って今季初の3連勝へ

油断があったわけではない。ACLにもつながる天皇杯の初戦でラヴィや石毛らを送り出しながらも悔しすぎる敗戦を喫したガンバだが、ピッチ内で噛み締めた悔しさを晴らすのは同じピッチ内のみだ。
リーグ戦では今季初の連勝を飾り、敵地で新潟と福岡を下してきたガンバだが、天皇杯での敗戦についてポヤトス監督は「簡単な試合は一つもない」と改めて全ての試合における難しさを強調した上で、上向きつつあるリーグ戦について「実際に2連勝した流れもあるし、それを活かしながらホームで3ポイントをしっかりと取る。そしてこの状況から抜け出すことが大事」とFC東京戦の意義をこう語った。

FC東京戦で問われるのは二つの「切り替え」だ。一つ目は天皇杯の敗戦を引きずらない気持ちの切り替え。3連勝に向けて「連勝したことでチームの雰囲気は良くなっているが、今回の対戦も拮抗した難しい試合になるのは間違いない」とダワンが語るように、難敵でもFC東京戦に向け、選手たちは改めて気持ちを引き締めている。

そしてピッチ内では攻守の切り替えがポイントだ。
FC東京とは今季ルヴァンカップで既に2度対戦し、1勝1敗。アルベル監督もスペイン人指揮官だが「FC東京の得点の形を見ると切り替えのところから、ディエゴオリヴェイラがゴールを決めているし、全体的に経験の多い、戦える選手がいる」とポヤトス監督は話す。
最前線でタメを作るべく圧巻の動きを見せているジェバリを生かす戦い方は徐々に浸透し始めているガンバだが、ボール奪取に長けたFC東京の中盤に対して不用意なロストは禁物。
ジェバリをシンプルに生かす場面と、好調の倉田らが絡む崩しとの使い分けも必要だが、石毛は「ジェバリは足元のボールを入れれば収まる。相手のボランチより先にスタートを切って、前向きにサポートすれば一気にチャンスになる」とFC東京攻略に向けて自信を口にする。
課題のセットプレーの守備も含めて先手を許さずに粘り強くゴールをこじ開けたい。

一方のFC東京は現在12位。天皇杯2回戦は福島を3-1で下しているが、リーグ戦では前節、横浜F・マリノスと打ち合いの末に2-3で敗戦。直近のリーグ戦5試合は1勝1分3敗という状況でパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくる。

ガンバ同様、スペイン人指揮官に率いられるFC東京もボールを積極的に動かすスタイルに取り組んでいるが、最も警戒すべきはやはり前線のアタッカー陣。2019シーズンのリーグMVP、仲川はもちろんだが、とりわけガンバが抑えるべきは7得点でチーム得点王のディエゴオリヴェイラだ。横浜F・マリノス戦でも2得点を決めているオリヴェイラは直近の3試合で4得点と好調を維持。守備陣の踏ん張りも必要になる一戦となる。
「勝利のために自分たちの全てを出し切りたい」（ダワン）。ホームのサポーターとともに3連勝を飾るのみだ。