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2024.5.2[チーム]

[プレビュー]ダービーに弾みをつける福岡戦。全員攻撃、全員守備で福岡に勝ちに行く

今季、まだ負けを知らなかったパナソニックスタジアム吹田で鹿島に1-2で競り負けたガンバが、アウェイの地で福岡戦に挑む。
3日後には今季初めての大阪ダービーが控えていることもあり、過密日程でのアウェイ戦だがポヤトス監督は「今のところ、ダービーよりも福岡戦に集中したい。アウェイで難しい試合になる」と目先の試合に集中したい考えだ。

3試合連続ゴールを決めた坂本が覚醒の兆しを見せていることは朗報だが、鹿島戦では今季、中谷とともに固い守りを見せていた三浦が負傷交代。最終ラインの顔ぶれが変わる可能性があるが、長丁場のリーグ戦では想定外の出来事が付きまとうのがサッカーである。
「今、いる選手がベストの選手。こういう問題が起きたときには全員でリアクションして前を向くこと」とポヤトス監督もチーム力に信頼を口にする。

仕切り直しとなる福岡戦のポイントは指揮官が口にした「前線のFWからしっかりと走ったり、状況が悪い守備の時には全員で補うことが大事になる。全員攻撃、全員守備と選手には伝えた」という言葉である。
鹿島戦の2失点はいずれも長いサイドチェンジのボールで一瞬の隙を突かれたことが原因だが一森も「チームの甘さをなくしたい」と話す。
好調時のガンバを支えていたのは前線からのアグレッシブなプレスと、そこに連動した最終ラインのアグレッシブな守りがあったが、もう一度、福岡相手に原点回帰を見せたい。
敵地で勝ち切る上でポジティブな要素は、フィニッシュワークで本来の力を発揮し始めている坂本の存在だ。熊本出身の坂本だけに、福岡戦は九州の地での特別な試合。「福岡は全員でハードワークしてきて、ゴール前は堅いイメージがある」と3バックを形成する福岡の堅守を警戒するが「次はガンバを勝たせるゴールを決めたい」と4戦連発に向けて気合十分だ。

一方、福岡は現在13位だが直近の5試合は1勝4分と侮れない足取りを見せている。鹿島に1-0で勝利したり、名古屋や広島相手にドローに持ち込んだりして、粘り強い戦いを見せているが、ガンバが最も警戒すべき存在が3月に新加入したイラン代表FWのシャハブ ザヘディである。
直近の7試合に出場し得点の活躍を見せているザヘディについて「パンチのある選手だと思うし、あそこで点を取っているのでキーポイントになる」と中谷は警戒感を口にする。
ただ、ザヘディはフィニッシュだけでなく「彼は力強い選手だし、ボールをしっかりと運んだり収めたりできる」とポヤトス監督。ザへディに入れたボールのセカンドボールも狙ってくる福岡だけに、まさに「全員攻撃、全員守備」が勝利の鍵になるはずだ。
リーグ最少得点タイとなる8得点の福岡だが、ザへディやウェリントンら確固たる武器を持つアタッカーは要警戒だ。
「リーグ戦は勝ち続けないと上位にいけない。アウェイだけど勝点3を狙いに行く」(中谷)。
敵地での勝利が大阪ダービーに弾みをつけることを指揮官も選手も知っている。