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明治安田生命J1リーグ 第1節
2022.2.19(土) 14:00キックオフ
vs.鹿島アントラーズ
パナソニック スタジアム 吹田
ガンバ大阪
鹿島アントラーズ

2022.2.18[チーム]

[プレビュー]片野坂ガンバが初陣へ。新時代の始まりは勝利で飾るのみ

「強いガンバを取り戻す」。1月の新体制会見で片野坂監督が口にした決意は、ガンバに携わる全ての人の思いでもある。
常勝軍団の復活に向けて1月からチーム作りを進めてきたガンバだが、タイトル奪回だけでなく、魅せるサッカーの再構築も指揮官に課せられたミッションの一つである。
「新しいサッカーに取り組む中で、完成度はまだまだと思うが、今やっていることを積み上げていけば必ずいいサッカーになっていくという確信はある」。
全盛期の強いスタイルを知る宇佐美の言葉は、ガンバが歩もうとする道の正しさを物語る。

コロナ禍の影響で5日間の活動休止を強いられたガンバだが、開幕戦に向けてチームはしっかりと照準を定めてきた。自陣から組み立てを開始し、リアクションスタイルではなくガンバらしくボールをつないで攻め切るのが今季目指すスタイルだ。基本布陣は3バックだが、決して守備的なフォーメーションではなく、ボールをつなぎながら、人もボールも流動的に動くのが片野坂スタイル。「鹿島は強い相手だけど今、自分たちがやっていることをどれだけ出せるか、すごく楽しみ。相手を崩すイメージとか、今はそれをやれているので、公式戦で出したいという楽しみもある」と新キャプテンの倉田も片野坂スタイルの披露を待ち侘びるが、同時に選手がこだわるのは勝利への強い思いでもある。

完成度がまだ100%に至っていないのは当然な上、相手はやはり復権に燃える難敵鹿島。新スタイルの全てを出しきれない可能性もあるが「僕らが片野坂監督のサッカーを表現したいし、仮に開幕戦でそれが出来なくても勝利を届けたい」と昌子は気合十分だ。
片野坂ガンバの現在の立ち位置を図る格好の相手が、鹿島である。鹿島も新たな指揮官を招き、チームのスタイルの転換を模索中だ。クラブ史上初の欧州人指揮官、バイラー監督が就任したものの、コロナ禍による外国人の入国制限のためまだ指揮を執っておらず、岩政コーチが代行監督を務める。
13日に行われた水戸とのプレシーズンマッチでは過去14勝1分けだった水戸に0対1で初黒星。それだけに危機感を持って、パナソニックスタジアムに乗り込んでくるはずだ。鹿島に復帰した鈴木と上田の2トップに加えて、昨季10得点の荒木ら警戒すべきアタッカーは数多い。鈴木を知る昌子も言う。「鈴木は敵にしたらやっかい。手を焼くと思うが鹿島は鈴木だけでなく素晴らしい選手が多い」と警戒感を口にする。

そして、指揮官としてガンバに帰ってきた片野坂監督にとってサポーターへの名刺代わりとなるのが鹿島戦である。「どういう試合になるかというドキドキ感もありながら、色々な感情はあるが、ホームで開幕戦が出来るという楽しみな部分の方が大きい」(片野坂監督)。
新時代の到来に期待感を抱くサポーターが見守るパナソニックスタジアム吹田で、片野坂ガンバがいよいよ、そのベールを脱ぐ。

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