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2024.4.2[チーム]

[プレビュー]ガンバの復権に欠かせないホームでの強さ。京都に勝って勢いを加速する

開幕から負け知らずのガンバにとって、前節の広島戦は現在の立ち位置を図る格好の一戦だった。
ウェルトンの移籍後初ゴールで先手を取りながらも、1対1のドローに終わり勝点1に終わったが、決して消化不良のドローではない。
「磐田戦に続いて、得点した後にやられたのは課題だけど、広島相手に勝ってもおかしくない展開に持っていけた。次の試合に向けてポジティブに捉えてもいい」と黒川が口にした言葉は指揮官と選手の誰もが感じている思いでもある。

ガンバ同様、無敗の広島に対して前半から決定機を作り出し、苦しい時間帯にも中谷ら守備陣が奮闘。「もっとボールを動かして、保持する展開だったらよかったけど、そうじゃなくても今は相手にボールを保持されても今は守備からリズムを作れるのがチームの良さ」と宇佐美が話すように、戦い方の幅についても明らかに成長を見せているガンバだが、京都戦は勝利だけが求められる一戦になる。

「上位に行くためには、ホームでしっかりと勝ち続けることが大事」と言い切るのは中谷だ。
長丁場のリーグ戦で上位に食い込むために不可欠なのはホームで勝てるチームを作ること。とりわけ過密日程が待つ4月にはアウェイでも難敵が待ち受けるだけに、ホームで勝ち切る強さを身につけたい。
「京都戦は本当に大一番で、今季を占う重要な試合になる(ポヤトス監督)。
曺監督が率いる京都に対してはリーグ戦で1勝1敗2分と全くの五分。そのアグレッシブなスタイルは侮れないが、単に前線からのハイプレスを繰り出すだけでなく、ボールをつなぐ場面とシンプルに縦を狙うメリハリのあるサッカーが、今ガンバの目指す方向性である。
「京都は前からプレスをかけてきて、そこからのリズムあるプレーを心がけている。ボールに対して、球際で力強く来るし、それを回避できるように準備してきた」とポヤトス監督。広島戦ではラヴィの絶妙な持ち運びが得点の起点となったが、「京都はスタイルがしっかりあるし、それを理解して、彼らがやりたいことの逆を突けば一気に崩せる。相手はリスクを冒して出てくる分、僕らの突きどころも生まれてくる」と宇佐美も言う。

前節、開幕から4戦連発は逃したが宇佐美は好調を維持し、ウェルトンも徐々にその実力を見せ始めている。京都のゴールをこじ開ける準備は整っている。
一方、現在13位の京都は前節、2点を先行しながらも終盤に2失点。ガンバ同様、ドローに終わっているだけにアウェイでも勝ちに来るはずだ。
京都のチーム最多得点はU-23日本代表の川﨑だが、気をつけたいのは最前線の原が川﨑のチャンスを演出している点だ。またウイングのブラジル人、トゥーリオも徐々にフィット感を見せているだけに一瞬の隙も禁物。今季、複数失点のないガンバだが「原選手や、色々な点に注意しながら、セカンドボールを拾えるかどうかがポイントになる」と中谷も言う。
今季パナソニックスタジアム吹田では2戦2勝。「笛が鳴った最初の瞬間から試合の入りが大事になる」というポヤトス監督の言葉をキックオフと同時に体現し、ホーム3連勝を飾るのみだ。