NEWS
ニュース
2024.4.27[チーム]
[プレビュー]今季初の3連勝へ。鹿島を叩いて、更なる高みを目指す
連戦が続くリーグ戦だけに、宇佐美や中谷らに代わって若い力の台頭に期待したルヴァンカップは、琉球に悔しすぎる敗北を喫した。
「頭の中を切り替えてリーグ戦の方に集中していきたい」とポヤトス監督は中3日で迎える鹿島戦に目を向けるが、一つのタイトルを失った悔しさを選手たちも忘れてはいない。
琉球戦に帯同しなかった宇佐美はキャプテンらしい言葉を口にする。
「チームの勝ちは全員のものでもあり、負けは全員の負けでもあるので、全員で切り替えて、全員で払拭していくしかない」(宇佐美)。
前節、坂本の2試合連続ゴールで1-0と勝ち切り、連勝を飾っているガンバにとって、鹿島戦は今季初の3連勝だけを目指す戦いになる。
浦和戦では山下がガンバデビューを果たし、琉球戦では後半から山田も戦線に復帰。守備陣の踏ん張りで勝利した浦和戦とは異なり、鹿島戦はポヤトス監督が「自分自身のサッカースタイルはしっかりとボールを支配するところ」とこだわる本来の戦い方を見せる時である。
鹿島には昨季6月のホームゲームでも狙い通りのボールの動かしを見せ2-1と完勝しているが、宇佐美も「相手がボールを持ってくれれば、僕らがプレッシャーにいけるし、逆に引いて来たら、僕らもボールを持てる。そういう意味では攻守両面で僕らは武器を持っている」と自信を見せる。
ボールを動かしながら流動的な攻撃を繰り出してくる鹿島に対して、ポヤトスガンバの真骨頂である相手に応じた戦術的なサッカーで勝ち切るのみだ。
一方、今季からランコ ポポヴィッチ監督が指揮を執る鹿島は現在、新たなスタイルを模索中だ。前節は鳥栖に逆転を許し2-4で敗北を喫しているが、それだけに強い気持ちでパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくるはずだ。
鹿島はかつて得意とした堅守をベースとした手堅いスタイルではなく、ポポヴィッチ監督のサッカーを徳島時代から知るポヤトス監督は「フレキシブルな戦い方になってきている。難しい試合になる」と警戒を口にする。
サイドバックながら2得点を決めている大卒ルーキーの濃野や同じく2得点2アシストの新加入選手、チャヴリッチら要所に侮れない選手を擁する鹿島だが、やはりガンバが最も警戒すべきはエースの鈴木。
鹿島は現在、アウェイでは4連敗中で、うち3試合はノーゴール。3得点でチーム得点王の鈴木だが、今季は、より組み立てにも絡む役割を見せているだけに、鈴木封じは勝利に欠かせないポイントになるだろう。
鈴木だけでなく、両CBの関川と植田はセットプレーの攻撃でも要警戒。鳥栖戦で劇的な決勝点を叩き込んだ三浦も「僕らが点を取られない限り、負けることはない」と気合十分だ。
「ガンバとして戻るべきところへの道のりはまだまだ、長い」とポヤトス監督は話すが今季無敗のホームで目指すのは3連勝。ルヴァンカップの悔しさを払拭し、リーグ戦でさらに加速したい。