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2024.4.5[チーム]

[プレビュー]クラブ記録がかかる札幌戦。堅守を維持しながら、3試合ぶりの勝利を掴みにいく

ホーム3連勝を目指した京都戦は前後半それぞれで決定機を作りながらも京都のゴールをこじ開けきれず、今季初の無得点でドローに終わったガンバ。しかし、開幕から5試合負け知らずはクラブタイ記録となり、上位を視界に捉える暫定6位につけている。
「今季まだ、負けていないのはポジティブな要素だけど、そこに満足していない。勝てていないのも事実として2試合続いているので次は勝てるように切り替えてやりたい」と攻守で奮闘した宇佐美は、既に札幌戦に視界を切り替えている。

中2日の過密日程で迎えるアウェイの札幌戦に向けては当初から総力戦で挑むことを意識していたポヤトス監督だが、京都戦ではアラーノや山田が前半のみで交代。ただ、指揮官はメンバーを固定せず戦うことを明言していただけに「若い選手にはチャンスだと思ってもらって構わない。チームと試合の流れに入っていけるように彼らも日々、準備ができている」(ポヤトス監督)と自信を口にする。

京都戦で苦戦を強いられた要因の一つは前線からのプレス強度だったが、札幌戦で期待がかかるのは岡山での武者修行を終えてガンバに戻ってきたアカデミー育ちの坂本だ。
京都戦では後半から山田に代わってトップ下に配置されたが、献身的な守備だけでなく、ボールを収めて起点にもなるなど存在感を発揮した。「一彩(坂本)はいかにもフォワードというタイプじゃなくて、しっかりとプレスもできてボールを奪うこともできる、非常に興味深い選手」とポヤトス監督も坂本に信頼を置く。

勝利を手にする上で不可欠なのはゴールだが、今のガンバを支えるのはチーム全体の高い守備意識である。5試合を終えた現在、複数失点は一度もなく総失点数はリーグ最少タイの3。「チーム全体の守備の強度も増したし、ラインも去年よりグッと上がるシーンが増えた。最後は個々のところで守れる選手がいるので、本当に色々な部分で変化している」と、この試合を最後にパリ五輪のアジア最終予選を戦うU-23日本代表に合流する半田も守備意識の変化と成長に手応えを口にする。
ガンバから期限付き移籍中の鈴木武蔵は出場できないが、駒井ら警戒すべきアタッカーを揃える札幌だけにまずは粘り強い守備を保ちながら相手ゴールをこじ開けるのみだ。

無敗のガンバとは対照的に現在最下位の札幌は6試合を終えて1分5敗。現在5連敗中だが、前節の名古屋戦はチームの軸でもある宮澤が戦線復帰したこともあり、名古屋相手に好ゲームを見せていた。
昨季のアウェイゲームでは、札幌のマンツーマン気味の戦い方に苦しみ敗れたガンバだが以前とは違う姿を攻守で見せつける準備は整っている。ショートカウンターだけでなく「もっと敵陣内で試合を進められる工夫をしないといけないし、選手全員がアイデアを出して、アドリブを効かせてプレーしたい」(宇佐美)。

開幕から6戦負けなしというクラブ記録がかかる札幌戦だが、ドローではなく勝点3で新たな記録を祝うのみだ。