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2024.3.29[チーム]
[プレビュー]シーズン序盤に試されるガンバの力。広島相手に臆さず勝ちに行く
磐田に勝利し、開幕から2勝1分と好スタートを切っているガンバだがチームに一切の慢心はない。
一試合消化が少ないガンバは暫定ながら現在5位だが、同じく無敗で2位につける広島とのアウェイゲームに挑む。
開幕直前のプレシーズンマッチでは2-1で逆転勝ちに成功。しかしポヤトス監督は「プレシーズンマッチとは異なる試合になる。メンタルの強さ、プレスの強度、全てが変わってくる」と話す。
4-2-3-1の新布陣が攻守両面で機能性を見せ、エースの宇佐美はクラブ史上タイとなる開幕から3試合連続ゴール中。ポジティブな要素が多い中で迎える広島との顔合わせだが、宇佐美はこの一戦が持つ重みをこう言い切った。
「広島に勝てば相当な自信になるし、自信に対しての根拠になる。」
前線からアグレッシブなプレスを繰り出し、強度の高いプレーを攻守で披露してくる広島だが「そういう相手に対して僕らがどれだけ、自分からアクションを起こして前に、前にとプレーできるかが鍵になる」と黒川は話す。
相手のプレスを恐れて、単調なロングボールを前線に蹴り込めば、3バックが強固な広島のペースになることは必至。ボールをしっかりと動かしながら、プレシーズンマッチでも見せたサイド攻撃を見せれば必ずチャンスは作り出せるはずだが、大前提として不可欠なのが攻守両面の強度の高さと、切り替えの速さになる。
プレシーズンマッチの当時と異なり、ガンバの攻撃も確実に上積みされているのは事実である。最前線の宇佐美が攻守両面において輝きを見せているだけでなく、磐田戦ではウェルトンも移籍後初先発。食野も虎視眈々と今季初出場に向けて準備を整えているのも心強い。
まずはチームファーストに徹し、泥臭さでもチームを牽引する宇佐美だが「自分に求めているのは得点。そこをしっかりと出したい」とガンバ史上初の4戦連発を意識する。
一方、前節神戸に引き分け、今季2勝2分の広島ではあるがホームでは2戦2勝。ガンバに勝ちに来るのは間違いないが、ドウグラス ヴィエイラが右膝の治療でブラジルに一時帰国し、神戸戦で負傷交代したソティリウも出場は不透明だ。ただ、最前線で出場してくる可能性がある大橋は湘南からの新加入組だが、今季早くも3得点を決めており、ガンバにとっては最も警戒すべきアタッカーであるのは間違いない。
さらにガンバが抑えるべきは黒川とマッチアップする中野の存在だ。圧巻の運動量を見せるだけでなく1得点1アシストと好調の中野だが「推進力のある選手だが、それは僕も武器にしているので逆に自分が押し込めればいい」と黒川も一歩も引くつもりはない。
積み上げてきたスタイルに自信は持ちながらも、挑戦者として攻守両面で戦うのみ。「広島はいいチームだけど、僕らがやりたいことに対して、まずはトライする」と高い強度でチームを引っ張る山田も言い切った。
柿落としとなるプレシーズンマッチでは、広島へのリスペクト故に封印したガンバクラップだが、再びガンバの強さを見せつけて、サポーターと共に「勝利の儀式」を行うのみだ。