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2024.9.13[チーム]

[プレビュー]リーグ戦での再加速を目指すガンバ。浦和相手にシーズンダブルだけを目指す

天皇杯で4シーズンぶりの準決勝進出を果たしたガンバ。リーグ戦との並行日程だけに文字通りの総力戦で広島に挑み、岸本が劇的な決勝点をゲットしたが、リーグ戦で首位を走る広島相手の勝利を宇佐美はこう振り返った。
「勢いも自信も付く。十分やれるんだということをチーム全員が理解できた」。

準決勝の切符を手にした歓喜の余韻に浸る時間は今のガンバにない。二冠を本気で追う今、中2日の日程で挑むのはリーグ戦での再加速。直近のリーグ戦5試合で勝利から遠ざかり、4試合連続でドロー中。首位を追撃する上で、これ以上の足踏みは禁物となるガンバはパナソニックスタジアム吹田で浦和を迎え撃つ。
かつて幾多の名勝負を繰り広げてきた浦和は、難敵であると同時に、ガンバが再び勢いをつける上で格好の相手でもある。
「相手が浦和ということもあるし、ビッグマッチだと思っている。加速させて行くには絶好の機会」(宇佐美)。

ガンバが中2日の連戦であるのに対して、浦和は8月31日以来の公式戦だけに日程的には不利な状況だが、過密日程は常勝軍団の復権を目指す上で避けて通れない道だ。
神戸戦と福岡戦ではいずれも先制点を許し、チームとしても連続2失点。浦和戦でも鍵になるのは、やはり先制点の有無である。
1-0で勝利したアウェイの対戦時とは異なり、浦和は8月26日付でペア マティアス ヘグモ前監督の契約を解除。今節はマチェイ スコルジャ監督が再び指揮を執る初戦となる。
今季はボールを動かすスタイルに取り組んできた浦和だが、スコルジャ監督は堅実なブロックを構築し、手堅い戦い方を挑んでくる可能性が濃厚だ。
「去年の浦和の戦い方は、守備がしっかりと整備されていた。だからこそ簡単に失点すると相手も自信を持って守備をしてくる」と一森も不用意な失点を警戒する。

浦和のチーム状況とは関係なしに、ガンバが貫くのは積み上げてきたスタイルでの真っ向勝負である。「浦和に対してコントロールしたいし、相手のブロックを動かしたい。それが勝つ道につながって行く」とポヤトス監督は話す。
8月のリーグ戦は4連続ドロー。結果的には決定力不足に泣いている格好のガンバだが、攻撃のバリエーションや崩しの質は明らかに成長の跡を見せているだけに、「特別なことをせず、いつも通りのサッカーをやりたい」とアウェイで決勝ゴールを決めた坂本も気合十分だ。

一方の浦和は前節、池田コーチが暫定で指揮を執り、町田と2-2のドローに終わっているが、直近の5試合は1敗4分。順位は12位だが、スコルジャ監督の元でモチベーション高く挑んでくるはずだ。
やはり警戒が必要なのは11得点中のチアゴ サンタナらの個の一発。セットプレーの守備を含めて、細心の注意が必要となる。

スコルジャ監督が率いた昨季の浦和に対しては公式戦4戦4敗。だからこそ宇佐美も力を込める。「去年は浦和に散々負けているので、今年は勝ち越したい」。
宿敵相手にシーズンダブルを果たし、リーグ戦で続く負の流れにピリオドを打つ時が来た。