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2025.5.20[チーム]

[プレビュー]勝利の鍵は共通理解。磐田相手に全員でゴールをこじ開ける

アウェイの神戸戦では終了間際に痛恨の失点で、リーグ戦での連敗を喫したガンバ。5月末には川崎Fや鹿島との戦いが待つが、そこに向けて弾みをつけるべき戦いがルヴァンカップ1stラウンドの第3回戦となる磐田戦だ。
「この試合に勝てば状況も含めてポジティブなものになるし、チームに安心感をもたらす」(ポヤトス監督)。勝利すればプレーオフラウンド進出が決まる重要な戦いに挑むガンバだが、4日後にはアウェイの川崎F戦が控える連戦だけに、総力戦で挑む戦いになる。
神戸戦は出場停止だった鈴木は「やるべきことをやって勝ちたい。カップ戦なので勝つことが一番大切だし、磐田に勝てばリズムも出る。勝つことでリーグ戦にいい流れが出来る」と力を込めた。

ボール保持を重視する今季のガンバだが、一方で対戦相手やピッチに立つ選手の特徴に応じて鋭いカウンターを繰り出す幅の広さも見せているが、磐田戦で特に必要になるのは共通理解である。
今季、勝利した公式戦は全て先制点を奪っているが「サッカーにおいて先制点が大事なのは皆が分かっている。点を獲りにいくのか、守るのかの使い分けを意識して戦っていきたい」とルヴァンカップの2試合でゴールマウスに立ってきた東口は言う。
「磐田は侮れないチーム。悪いリズムになるとやられてしまう」とポヤトス監督も警戒感を口にするが、J2を戦う磐田は調子を上げており、現在は3連勝中。今季のルヴァンカップをターンオーバーに近い形で戦っているが、第2回戦では清水との静岡ダービーを2-1で勝ち切っており、やはりその力には警戒だ。

磐田に対しては公式戦で7試合負けがなく、相性がいいガンバだが、昨季まで横浜F・マリノスを率いたジョン ハッチンソン監督が就任した磐田は今季、攻撃的なスタイルを志向。水戸戦では、再三決定機を作りながらも延長戦にもつれ込んでいるため「まずは試合にいい入りをすること。そして決めるべきところを決めて、自分たちのサッカーをすれば勝てる」と岸本も力を込める。

J2で現在6位の磐田はマテウス ペイショットやジョルディ クルークスら実績ある外国籍選手が揃う上に、クラブ史上最年少でJデビューした18歳の川合もモチベーション高くガンバに挑んで来るに違いない。
本来は攻撃的なサッカーを志向するはずの鈴木も「まずはブロックを組んで相手に得点させないこと。守備ありきの攻撃をすることが大事」と先手を取るまでは我慢強くチームをコントロールしたい考えだ。
流れの中で崩し切るのが一番の理想だが、カップ戦で必要なのは勝ち切るサッカー。「全員でゴールを決めることが大事」(鈴木)。
不用意な失点をせず、磐田ゴールをこじ開ける――。ピッチに立つ全員が同じ方向だけを見て、ガンバが勝利を掴み取る。