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2020.10.6[チーム]

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[WE ARE GAMBA OSAKA 2020]MF10 倉田 秋

一つ後のニュース

  • トップチームに昇格した07年からの3年間は「暗黒時代」と苦笑いを浮かべるほど葛藤の連続だった
  • ポジション安泰なんて思ったことはないし、ケガをしてもできる限り休みたくない
  • 『秋を使わざるを得ないな』と思わせられる圧倒的なプレーと結果を自分に求める
  • ガンバ大阪の『10』を背負うようになって4シーズン目。チームの絶対的な存在へと成長
様々なシーンを通して、ガンバ大阪との『絆』を紹介する『WE ARE GAMBA OSAKA』。今シーズンは、それぞれの人生で印象に残る試合や出来事、出会い、を通してその胸に根づく、ガンバ愛を浮き彫りにする。

 ガンバ大阪の『10』を背負うようになって4シーズン目。今やチームの絶対的な存在へと成長した倉田秋だが、そのキャリアは決して順風満帆ではなかった。特にトップチームに昇格した07年からの3年間は「暗黒時代」と苦笑いを浮かべるほど葛藤の連続で、10、11年には出場機会を求めて期限付き移籍も経験している。
「ユースチームからトップチームに昇格して、プロの世界でもやれる、って自信満々で。1年目はその勢いで通り過ぎたけど2年目の途中から試合に使ってもらえないことへの不満がどんどん大きくなっていった。今になって思えば、チャンスをもらった試合で何かを残せたわけでもなかったのに、自分の実力不足には目も向けず、必要とされないことを周りのせいにしていたんやと思う。そうこうしているうちに練習でも全然思うようなプレーができなくなって、3年目になったら紅白戦にすら入れなくなって…。当時はボランチが多かったけど、競争相手はヤットさん(遠藤保仁)、ハシさん(橋本英郎)、ミョウさん(明神智和)、フタさん(二川孝広)、武井くん(拓也)、勇人くん(佐々木)らすごい顔ぶれで…かといって自分がその人たちに負けているとは思わなかったけど、その人たち以上の結果を残していたかといえば、全然そうじゃなくて。ふと、そのことに気づいて『俺、何してるんやろ』と目が覚めた。ちょっと遅かったけど、あの時気づけなかったら、今のキャリアはなかったと思う」
プロ3年目。紅白戦をしている横で、一人シュート練習をしながら頭を殴られたような気持ちになったことを倉田は今でも覚えている。だから、31歳になった今も『自信』の横には常に恐怖心にも似た危機感を持ち合わせているのだろう。
「どれだけ試合に出ても、結果を出しても自分に満足した時点でライバルに蹴落とされるのがこの世界。だからポジション安泰なんて思ったことはないし、ケガをしてもできる限り休みたくない。もちろん、あの時も、今も自分が一番やと思う気持ちは常に持っているし、それはプロとして絶対に必要やと思う。でも、僕を起用するのは僕じゃない。今はそのことを理解できているからこそ、どんな時も『秋を使わざるを得ないな』と思わせられる圧倒的なプレーと結果を自分に求めることに気持ちが向いています。と言っても、ほんまにそう思えるようになったのは正直、ここ5年くらいですけど」
 
 そういった経験をしてきたからか、キャリアを積んだ今、倉田は必ずと言っていいほど、若い選手がプロデビューを迎える時に、そっと寄り添うことを忘れない。本人は意図していないと笑うが、昨年は福田湧矢から、今年は山本悠樹から「秋くんが自分を出してやればいいって声をかけてくれて落ち着けました」という言葉を聞いたのは、偶然ではないだろう。

「きっと僕がプロになりたての頃も、いろんな人が僕に声をかけてくれていたはずなんです。当時の在籍メンバーを見ても自分の言葉を持った人が多かったので、間違いなくそう思います。でも、あの頃は自分の考えが絶対だと思っていたから聞く耳を持っていなくて、ほぼ覚えていない(苦笑)。でも一つだけ…1年目のデビューから2戦目、浦和戦で初めてミョウさんと同じピッチに立った時に『秋の好きにプレーしたらいいよ』って言ってもらって肩の力がスッと抜けたのはすごく覚えてます。その経験があるから僕も若手に言葉をかけている…わけではないかな(笑)。ただ、キャリアの最初の3年間で自分が味わった経験を、若手には繰り返して欲しくはないのは間違いないから言ってる…いや、そこまで深くはないな(笑)。それに今の若い選手は僕よりちゃんとわかってると思いますよ」

最後は照れを隠すように、はぐらかされた。だが、そのあとに再び、真顔に戻る。

「若手に限らず、プロサッカー選手である以上、自分に自信を持つのはいいことやと思う。自分が一番だと思えばいいし、周りに自惚れだと思われても気にする必要はない。だって、自信がない選手はこの世界で生き残れないから。ただ、それが過信になった瞬間に成長は止まってしまう。それに、どんなに自信があってもプロである以上『結果』がなければ評価されないことも忘れたらアカン。…ってことを、僕も未だに自分に言い聞かせてます。だから今も危機感しかない」

 そんな話をした1週間後。19節・サンフレッチェ広島戦で倉田はJ1リーグ戦では5試合ぶり3得点目のゴールを決めた。出来過ぎのような話だが、きっと偶然ではない。サッカーを始めた時から変わらずに持ち続けてきた自信と、それに負けないくらい大きな危機感のもとで叩き出した、必然の一発だった。


Interview and text by Misa Takamura

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