2020.11.2[チーム]
2020.11.3(火 祝) 13:00~ 明治安田生命J3リーグ 第25節 ●0-2 今治@夢スタ
[プレビュー]守備の軸を欠いて挑む今治戦。アウェイの地で見せるのは若きガンバの成長だ
「グループの力を見せよう」と森下監督が送り出したのは2種登録のユース組6人を含めた若きイレブン。好調の福島に対して、交代枠を使うことなく堂々と最後まで渡り合った一戦は、チームの目指す方向性の正しさを示しただけでなく、プロの選手たちにも刺激になるものだった。
前節、メンバー外になった芝本も今治戦に向けて気合十分だ。「ユースの選手もいいプレーをしていたし、自分が入った試合ではよりクオリティを高めたい」
3試合連続で引き分けが続いているガンバ大阪U-23にとって、今治戦はホームで敗れた借りを見せる場でもある。7月末に行われた戦いでは前後半の入りにそれぞれ失点、0-2で敗れているが、若きガンバ戦士たちは当時とまるで異なる成長曲線を辿っている。
いかなる顔ぶれがピッチに立とうともチームが目指すのは自分たちがボールを握り、アグレッシブに仕掛けるサッカー。シーズン序盤と異なり、不用意に失点する場面も少なくなってきた一方で、今節は守備のキーマンとして奮闘してきたジェファーソンが累積警告によって出場停止。だからこそ鍵を握るのが、若きガンバの生命線でもあるボール支配となる。
「ジェフのカバーリングにも救われてきたけど、いない分、守備の時間を出来るだけ減らさないといけない」と話すのは芝本だ。
伊勢とともに中盤を仕切り、ボールを動かす芝本だがJ3の大阪ダービーで感じた課題は「前線に出したボールの質が低くて、それが通っていれば得点になっていた。次の試合はしっかりと通したい」(芝本)。
昇格組の今治ではあるが失点数はリーグで2番目に少ない堅守を誇っており、前節も一部主力を欠きながら鹿児島に1-0で勝ち切っている。
ガンバでも一時代を築いた橋本も擁する今治はチーム全体でハードワークしてくる難敵ではあるが、その堅守をこじ開ける上で、芝本とともにチームを牽引するのが黒川の突破である。
右サイドのキーマンだった白井が負傷で戦線を離脱しているが、一方で黒川が再三見せる左サイドの切り崩しは、G大阪U-23の確かな武器の一つだ。
「全てピンポイントでクロスを上げればアシストはつく」(黒川)。試合巧者の今治ゴールを粘り強くこじ開けて、ホームで敗れた借りを返す時が来た。