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2022.5.31[チーム]

[プレビュー]ACLにもつながる天皇杯。再び総力戦で、岐阜相手に90分で勝ち切るのみ

鳥栖戦では終盤に競り負け、リーグ戦では連敗に終わったガンバだが、連戦の中で天皇杯2回戦の岐阜戦に挑む。
「強いガンバを取り戻す」との思いでスタートした片野坂ガンバにとって、ACLの出場権獲得はミッションの一つである。
リーグ戦で3位に食い込むだけでなく、天皇杯で優勝を飾ればACLへの切符が手に入るだけにガンバにとっては重要な大会であることを指揮官も選手も自覚済みだ。
「タイトルを取ることでACLの出場権がかかっている」と片野坂監督も言うが、中2日で迎える連戦だけにこれまで同様、チームの総力を結集して勝利を掴み取るのみだ。
1-2で敗れたものの、鳥栖戦では課題だったビルドアップに進化の跡を見せ、指揮官が狙いとするボールの動かし方を見せたガンバ。「結果が出なかったのが悔しいが、内容的にはいいゲームをしてくれた。これが天皇杯につながればいい」(片野坂監督)。

天皇杯では過去、大学生に苦杯を嘗めた経験を持つガンバだけに、J3勢の岐阜相手にも油断は一切ない。昨季、大分を率いて決勝まで進んだ経験を持つ片野坂監督だが「下のカテゴリーがダメもとで思い切ってチャレンジしてくる大会。我々もJ3の岐阜が相手だからと言って、受けたり、少しでも気が緩んだりするとやられる大会の怖さがある」と話す。
岐阜も中2日の日程に加えて、週末にはJ3の試合が待つだけに顔ぶれは不透明だが、引いてブロックを形成してくる可能性は十分だ。
「相手が引いてくる展開になるかもしれないが、それをこじ開けて90分で勝ちたい」と話すのはボランチの奥野。5バック気味に最終ラインを固める岐阜だけに、正攻法はもちろんのことセットプレーを含めて、粘り強く攻め続けるのみである。

試合の鍵になるのはやはり、先制点の奪取である。「最初に失点してしまうと相手にブロックを作られて、なかなか点が入らない状況にもなりかねない。先に点を取りたい」と話すのは成長著しい佐藤だ。
岐阜は今季、宇賀神や田中ら過去の所属チームで天皇杯優勝を経験している元日本代表を補強。確かな個を持つ選手も所属している。カウンターやセットプレーで隙を見せることは禁物だ。
「押し込む展開になればリスク管理をして抜け目なくしっかりとプレーしたいし、セットプレーでは点も取りたい」(佐藤)。ルヴァンカップの大分戦でプロ初ゴールを決めた再現を佐藤は狙う。

一方の岐阜は1回戦の中京大戦に3-2で競り勝ってきた。5月には三浦監督が退任し、新たに横山監督が就任。J3では前節の長野戦に引き分けたものの、直近の公式戦は3勝1分と好調で、とりわけ守備組織が安定を見せている。
「チーム全体で一つ、一つ勝ってタイトルを取りたい」(奥野)。ACLにもつながる日本最古のカップ戦で、ガンバが好スタートを切って見せる。