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2023.2.24[チーム]

[プレビュー]ポヤトスガンバがホームで初勝利へ。鳥栖相手に目指すスタイルで真っ向勝負を挑む

開幕戦で目指す方向性の一端を見せたガンバが、いよいよパナソニックスタジアム吹田のサポーターの前でホーム開幕戦に挑む。
「引き分けなので結果に関しては物足りないが、監督が取り組もうとしているサッカーは多少は見せられた」と三浦は終了間際に痛恨のPKで失点した柏戦についてポジティブな言葉を口にする。
ボールを積極的に保持し、攻守に主導権を握るのがポヤトスガンバの目指す方向性だが、戦術家としても知られる指揮官が落とし込もうとするのは、パスワークだけでなく、選手の配置なども含めて優位性を握るスタイルだ。

柏戦でもその一端は随所に見てとれた。インテリオール(インサイドハーフ)で新境地に挑む宇佐美は、開幕戦でゴールをゲットし、ダワンも流れの中からゴールをゲット。そしてJリーグ初のイスラエル人助っ人となるラヴィも後半からピッチに立ち、「欧州基準」を備えるMFとして攻守両面で存在感を見せた。

「最大限のリスペクトを持っている」とポヤトス監督が話す鳥栖に対して、ガンバが見せるべきは今チームとして目指す方向性を勇気を持って示すことだ。
ハイプレスを繰り出してくる可能性がある鳥栖だが、インテリオールで攻守のバランスを保つ山本悠樹も気合十分だ。
「相手がプレスに来るならば、スペースがどこにあるかを見つけて、相手を裏返せと言われている」(山本)。プレスに来る相手の勢いを逆手にとる選手のポジショニングや動きの質がポイントになるはずだ。

そして、キャプテンとして初めてパナソニックスタジアム吹田のピッチに立つ宇佐美についても「一言でいうと最高で、素晴らしい選手。日本が誇るべき選手」とポヤトス監督はガンバの至宝に絶対的な信頼を寄せる。
鳥栖のアグレッシブなスタイルに対して個の仕掛けでも剥がせる宇佐美の存在は、今季初勝利に向けて欠かせないものになるはずだ。

一方の鳥栖は開幕戦で湘南に1-5で敗戦。黒星スタートを切ったがスコアに現れた試合内容ではなかったのも事実だ。VARチェックによって2度のゴールが取り消しになったがボールを支配しながらも湘南のショートカウンターに沈んだ格好で、やはり侮れない力を秘めている。とりわけ警戒したいのは開幕戦でもゴールを決めている元ガンバの小野。昨季もパナソニックスタジアム吹田でゴールを決めている小野はモチベーション高く挑んでくるだけにやはり警戒が必要となる。ボールをつなぐスタイルは継続している鳥栖ではあるが、昨季はボール支配率が低い試合ほど勝率が高かった。不用意なロストやミスからのカウンターには注意が必要になるだろう。
「スペシャルな1日になるし、自分自身もモチベーションに満ち溢れている」。強いガンバを取り戻す作業に取り組むポヤトス監督にとっても特別なホーム開幕戦。ポヤトスガンバの哲学をサポーターに示し、勝点3を掴み取る。