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2024.6.21[チーム]

[プレビュー]ガンバの真価が試される3連戦。まずは前年王者に真っ向勝負で勝ちに行く

ガンバが久しく遠ざかっていた痺れる戦いが幕を開ける。「ガンバがいるべき場所に戻すことは去年からのコンセプトとしている」とポヤトス監督も話すように、今季のガンバは目の前の試合で着実に勝点を積み上げてきた。

前節、柏に手こずりながらも今季初の4連勝を飾り、現在3位。第18節を終えて首位町田を勝点4差で追うガンバだが、神戸戦を皮切りに鹿島、町田との上位3連戦に挑むことになる。
「これだけ大事な試合が3つ続くのは正念場。上に登れるかどうかの大きな一週間になるが、そのためにはまずホームで戦う神戸戦に勝たないといけない」(中谷)。
前年王者でもある神戸との対戦は攻守両面における現在のチームの立ち位置が問われることになる。
ボールをしっかりと動かしながらも、縦への速さを持つガンバに対して、神戸は大迫へのロングボールを武器に迫力あるリアクションで攻め切ってくる。
「守備で相手が無得点の時間が続けば焦って前に出てくる分、スペースも出来てくるだろうし、足も止まる時間帯も出てくるだろうから、そこを突きたい」と話すのは半田。
ホームで勝利だけを目指すガンバだが、大切なのはタイムアップの瞬間に神戸を1点以上、上回っていることだ。相手SBが対角のボールなども使い、ロングボールを得意とする神戸に対して生命線になるのはセカンドボールの回収で後れを取らないことである。

昨季はリーグMVPの大迫が絶対的な得点源だった神戸だが、今季は新加入の宮代がチーム最多の7得点。5得点の武藤と4得点の大迫に対し「僕らの左サイドに起点を作って来るので、そこでセカンドボールを拾うことも必要だし、最初のバトルで負けないことが大事」と中谷も気を引き締める。

今季のガンバの堅守は最終ラインの踏ん張りだけでなく、宇佐美を筆頭に前線からチームのために泥臭く体を張り続けてきたことも要因だが「本当にお互いに助け合うようなプレーが必要になるし、1人でダメなら2人で行けばいい」(一森)。ピッチに立つ11人が共通理解を持ち、戦えば自ずと勝機は見えて来る。

一方でガンバも決して受け身に回るつもりはない。「僕らにも攻撃陣に能力ある選手がたくさんいるので、しっかりと守りながらチャンスを突きたい」(中谷)。
柏戦で華麗なシュートを決めた宇佐美はもちろんだが、両SBも高い位置に絡んでくる神戸に対してはウェルトンと山下の両ワイドの仕掛けも鍵になる。
「しっかり個の力でぶつかり合っていけば、ゴールは生まれる」と宇佐美も話す。パワフルなウェルトンとスピーディな山下を走らせるシンプルな攻撃も確実に相手の脅威になるはずだ。

現在4位の神戸は前節、川崎Fに1-0で競り勝ち、4試合ぶりに勝利を飾っている。かつてガンバでプレーした井出やチーム最多の3アシストをマークしている初瀬らも当然、警戒すべき存在である。
昨季いずれも無得点でシーズンダブルを喫している神戸戦は「自分たちを測る試合」と宇佐美は言う。
臆することは何もない。ガンバの今の力を信じ、真っ向からぶつけるのみである。