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2026.8.24[チーム]

[ WE ARE GAMBA OSAKA 2026/27 ]FW17 山下 諒也

特別シーズンで刻んだ10個目の星に新たな覚悟を携えて臨む2026/27シーズン。
頂点に立つ喜び、興奮、熱狂を再び味わうために、
ガンバ戦士はどんな進化を遂げて、チームの勝利を後押しするのか。
どんな強さ、逞しさをピッチ上で示し、ファン・サポーターを歓喜に導くのか。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、
各々の胸にある『進化の哲学』に触れ、成長への決意を明らかにする。

 圧倒的なスピードと突破力といった本来の持ち味に加え、昨年から今年にかけてよりプレーの精度に磨きがかかっている。AFCチャンピオンズリーグ(ACL) Two 2025/26におけるチーム最多の「5得点」も、今シーズンに入ってからのJ1リーグ開幕戦やACL Elite 2026/27プレミナリーステージで決勝点につなげた2つのアシストもその根拠になる数字だ。
「数字は自分が意識してきたことの1つ。積み重ねてきた経験と日々の練習がその数字を導き出してくれていると思っています。だけど、まだまだ足りない。これからもいろんなプレーを見て、盗んで、自分のものにしていくことを求め続ければ、自分はまだまだ進化を続けられると信じています」
 だが、彼自身が過去の記録や数字をバロメータにすることは決してない。山下諒也の言葉を借りれば「したくない」そうだ。頭にあるのはいつも、目の前の1試合に勝つために全力を注ぎ切ることのみ。だから、プロサッカー選手としての完成形を描くこともしない。
「基本、僕は普段はなるべくネガティブな状態でいたいと思っています。だから、いいプレーをたくさんできたな、良い結果を出せたな、と思う試合より、イメージ通りのプレーができなかったなとか、理想とはほど遠い内容だったな、悪い試合になったなと感じた試合を自分に焼き付けておきたい。実際、結果が出た試合ほど、できるだけ早く自分の記憶から追い出そうとします。いいプレーばっかり覚えていると、それがまるで自分の完成形のような気になっちゃうけど、悪いプレーを頭に置いておけば日々1つ1つのプレーやこの仕事についても深く考えられるから」
 面白いのが、そうしたネガティブな自分が試合当日には自然と封印されること。だから、どんな相手に対してもビビることなく、「失うものは何もない」という思いで果敢にぶつかっていける。
「普段から自分を追い込んでいるからこそ、試合の時は強い自分でいられるのかもしれない」
 そうした清々しいほどの猪突猛進たる姿は、今やガンバの名物に。彼が走り出した瞬間、スタンドは自然とうねりをあげる。
「24年にガンバに加入して、今回が特別シーズンを入れて4シーズン目ですけど、このクラブに何かを残さなければいけないという責任感は年々大きくなっています。周りにはどう映っているかわからないけど、僕自身はいつも『自分のプレー次第でチームの結果が変わる』ってくらいの責任を自分に課して、ガンバを背負うんだ、って心持ちでピッチに立っています。このクラブにいる先輩方の振る舞いやファン・サポーターの皆さんの熱に触れれば触れるほど、より勝つことやタイトルを獲ることに対する使命感が強くなっている気もする」
 そんな彼の更なる欲に繋がっているのが、ACL Two 2025/26で手にしたタイトルだ。味わった歓喜は魂に刻まれ、山下をより強く奮い立たせている。
「タイトルを獲った喜びを味わって、改めてそれを手にすることの意味、そこに辿り着く難しさを実感したのがACL Twoでした。タイトルを獲ることによって目に見える部分、見えない部分でクラブは大きく成長するんだと感じたし、一度あの味を覚えてしまったら、何度でも味わいたくなるってこともタイトルを手にして初めて実感できた。だからこそ今シーズンもとにかく1試合1試合、勝ちを積み重ねていきたい。いろんな人たちの期待、思い、声を最後、大きな喜びに変えられるシーズンにしたいです」
 そのために何度でも勝負を仕掛け、何度でもぶっちぎり、ゴールを目指す。


高村美砂●取材・文 text by Takamura Misa

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