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2026.8.3[チーム]

[ WE ARE GAMBA OSAKA 2026/27 ]DF4 中谷 進之介

特別シーズンで刻んだ10個目の星に新たな覚悟を携えて臨む2026/27シーズン。
頂点に立つ喜び、興奮、熱狂を再び味わうために、
ガンバ戦士はどんな進化を遂げて、チームの勝利を後押しするのか。
どんな強さ、逞しさをピッチ上で示し、ファン・サポーターを歓喜に導くのか。
今シーズンのWE ARE GAMBA OSAKAは、
各々の胸にある『進化の哲学』に触れ、成長への決意を明らかにする。

 2014年に始まったプロキャリアも今年で13年目。10代から20代、そして30代とキャリアを積みあげるにつれ、自身に対する『進化』の求め方は形を変えてきた。
「若い頃はとにかくガムシャラに、たくさん練習して、量をこなしてその中から正解を見つけていく作業が多かったというか。うまくなるため、試合に出るためにもとにかく色んな経験を自分に備えさせていかなきゃいけないという一心でした。その当時も今もうまくなるために日々100%で練習に向き合うというサッカー選手としての『ベース』は変わっていないんですけど、キャリアを積むほど年齢による消耗は出てくるし、体のどこかに痛い箇所がありながらも体やプレーの切れを出さなきゃいけなくなる。それもあって最近は自分の中で、まず体やキレの維持を求めた上で、うまくなる、成長を求めるというようにアプローチの仕方が変わってきたように思います」
 その上で、この半年は『左センターバック』としてのプレーの進化を意識的に求めてきたと聞く。
「弦太(三浦)とセンターバックでコンビを組むことで、左CBを預かる試合が増えたからこそ、左足の精度や左サイドでいかにボールを扱えるかといった幅を見出すことを自分のテーマにしていました」
 その集大成ともいうべきAFCチャンピオンズリーグ2決勝・アルナスルFC戦で、名だたる攻撃陣をシャットアウトしたことについては「自信になった」と話したが、一方でリーグ戦では課題も残ったという。
「ACL2を並行して戦うスケジュールにも苦しめられてリーグ戦ではパフォーマンスを出し切れなかった試合もあったのは正直なところですが、勝ち切れず、取り切れずに延長に持ち込んでしまった試合が多かったのは事実なので。セットプレー崩れの失点が多かった、とか、チャンスで仕留め切れなかったという課題も残りました。ただサッカーをしている感覚みたいなものは悪くなかったし、それをもとにチームとして、もっと攻守が噛み合うようになれば、今シーズンはより着実に勝点を積み上げていけるんじゃないかと思っています」
 再び今シーズンも『キャプテン』を預かる中で、個人的にはその役割に新たな色を加えることも必要だと感じている。
「この特別シーズンは、前監督の厳しさに引っ張られて僕たち選手もついていくという感じでしたけど、その厳しさを自分たちがピッチで作り出していけるようになったら、間違いなくチームの成長に繋がるはず。そのための僕の振る舞いみたいなところも、ミョウさん(明神智和監督)とのバランスも見ながら考えていきたいと思っています。ただ、基本的に、僕は周りを叱咤してピリッとさせるキャプテンというより、みんなと手を取り合っていい雰囲気を作っていきたいタイプなので。変に背伸びしすぎても、みんなにすぐバレちゃうし、頑張ってる感が出ちゃうと思うので(笑)。とにかくしっかり全体を見渡して、必要な時に、必要な厳しさを求めたいし、それがガンバの新たな強さになっていけばいいなと思っています」
 そうした進化の先に、描くのはもちろん『タイトル』だ。記憶に刻まれしACL2での歓喜は、新たなモチベーションにも繋がっているという。
「(ACL2決勝の)サウジアラビアから帰ってきた時に、ファン・サポーターの方や会社の人たちなど、あんなにもたくさんの人が喜んでいるのを見て心底『タイトル』っていいもんだなって思えた。あの瞬間をまたみんなで追い求めるシーズンにしたい」
 頼もしきリーダーがその言葉に力を込めた。


高村美砂●文 text by Takamura Misa