ポヤトス監督「選手たちを心から祝福してあげたいと思いますし、本当に素晴らしい試合だったと思っています。前半は70％、80％ぐらい自分たちの試合をできたんじゃないかなと思っています。その中でセットプレーから失点してしまい、最後は苦しんだんですけど、選手たちが本当にチームとして熟成してきたなと自分自身は感じています。今日は鹿島アントラーズよりもアグレッシブさで上回ることができたかなと思っています。本当に（この勝利を）嬉しく思っていますし、（これまで）悪い瞬間もありましたが、今は良い瞬間なのでしっかりとこの瞬間を楽しみたいと思っています。そして明日はしっかりと休んで次の試合のことを考えたいと思います。」

Q「ポヤトス監督もおっしゃったように特に前半の出来は素晴らしかったですが、その要因として相手のロングボールのセカンドボールがうまく拾えたのか、何か準備してきたボールの動かし方がうまくハマったのか、どのあたりが要因とお考えですか。」
ポヤトス監督「これは選手たちの理解力というのが増してきたのかなと自分自身の中で思っています。何の理解力が増してきたのか、増えてきたのかと言うと、スペースがどこにあるのかの認識というところ、オーガナイズを組みながらどこにスペースがあるのかというところの選手たちの認識が良くなってきたと思っています。それというのはタクティカルな戦術面とかではなくて、重要なところは、私の中では戦術よりもどこにスペースがあるのかの認識がすごく大事で、それを選手たちが表現してくれたなと思っています。」

Q「その中で山本悠樹選手がアンカーで素晴らしいパフォーマンスでしたが彼にこの試合に向けて託したタスクはあったのでしょうか。」
ポヤトス監督「（山本）悠樹のことは皆さんの前でも語ってきたというか、お伝えしてきたと思うのですが、本当にスペシャルな選手だと自分自身は思っています。どこがスペシャルかというと、やはり考えるスピードの速さ、攻守においての先読みしていく力、頭の回転がすごく速いなという風に自分自身は思っています。それが今日の試合でも出たのかなと思っています。ガンバにとって本当に未来に向けて重要な選手ですし、最近自信をつけてきて、リーダーとしての自覚というのが出てきてそれも加わって、試合の中でいい表現が彼の中で出来ているんだと思っています。本当に素晴らしい選手だと思っています。」

Q「ポヤトス監督がおっしゃったスペースの認知が進んでいるという中で、山本悠樹選手もそうですが、最終ラインの福岡選手のボールの動かしも効いていると思うのですが、福岡選手の評価や彼がいることの効果を教えてください。」
ポヤトス監督「（福岡）将太に関しては徳島の頃からよく知っている選手で、本当にポテンシャルを秘めている選手です。しかし、ちょっと落ち着いてプレーするというところが欠けていたんですけど、そのプレーを読む力と落ち着きというところが最近出てきたのかなと思っています。今日は鹿島のどこにスペースがあるのか、どこにダメージが与えられるのかというところに関して、相手のサイドバックを前にして、相手のサイドハーフの後ろのスペースへ足元へのパスでなく、その前のスペースにパスをする、そこをしっかりと伝えていました。それをしっかりと表現して、右、左のパスを使い分けてくれたと思います。彼に関しては本当に良い時間を今、過ごしていると思いますし、確実性、速さ、そして落ち着きも日に日に増してきていますし、それがしっかりとパフォーマンスに出ていると思います。」

Q「スペースの認知のところで、サイドを幅広く使う部分と、ペナルティエリアに入る人数がすごく増えている感じがしますが、そこもスペースの認知と重要な関係があるのでしょうか。」
ポヤトス監督「おっしゃる通りで、そこのサイドのスペースの認識であったり、背後の取り方、スペースというところは選手がすごく良くなってきている、言っていることを出来てきているなと思っています。その部分に関しては嬉しく思っています。しかし、私たちはなかなか厳しい状況から這い上がっている途中で、まだ自分自身の中では30％から40％の完成度かなと思っています。しかし、選手たちがしっかりと試合もコントロールしてくれていますし、この勝利というのはすごく重要なんですけど、まだまだ私自身、ダニエル ポヤトスが考えているサッカーには到達していないなと思っていますので、毎日毎日の練習で、日々積み重ねていきたいと思っています。」