ポヤトス監督「非常に難しい試合だったと思っています。やはり京都さんとの試合ではこういう形の試合となるのは分かっていたことで、どの相手も京都さんに対しては簡単ではない試合になりますし、本当にしぶとい相手に対して今日は凌げたと思っています。前半に関しては、しっかりとゲームをコントロールできたと思っています。しかし、何回かのカウンターのピンチ、そこが気になったので修正しました。後半でゴールを決めた後、最後の時間はもっとボールを持ちたかったんですけれども、やはり相手の強さというのも出て、セットプレーをしっかりと耐え、逃げ切ったという形になりました。しかし、本当にシーズン当初のチームには柔らかさっていうんですかね、それを跳ね返す力がなかったんですけど、各個人がパーソナリティを持ってこの試合を引き戻し、しっかりと（勝利を）手中にしたと思っています。なかなかサッカーというのは来週になったらどのような状況、チームになるかはわからないんですけれども、しかし今の状況ではしっかりとパーソナリティを持った集団になってきたなと思っています。」

Q「後半の最初に少し、京都の流れのような時間帯があったと思うんですけども、あの時にポヤトス監督はどういうことを考えておられましたか。」
ポヤトス監督「中盤の優位性を見出だしたかったんですが、相手のプレッシャーが強かったので、中盤の優位性の認識を選手がなかなか見つけにくかったのかなと、後半の頭の部分では思っていました。しかし、5分ぐらい、その苦しいところを凌いでから、自分たちのペースになって来て、（福田）湧矢のゴールまでは苦しみながらもいい形を作れたと思っています。しかし、やはり試合の最後は、本当に凌ぎ切ったと思います。」

Q「普段はかなり長い時間プレーさせることが多いアラーノ選手を60分前後で代え、食野選手を入れて両サイドのウイングを入れ替えたと思うのですが、その意図を教えてください。」
ポヤトス監督「アラーノについてはもう1枚のイエローカードをもらったら厳しい状況でしたし、今週の練習の頭から、少し疲れが出ているという状況もあり、その状況も踏まえて、その疲れから余計なイエローカードをもらって次節出られないという形はちょっと嫌だったので代えました。」

Q「左右のウイングを入れ替えて福田選手を左に置いた意図はどのようなものだったのでしょうか。」
ポヤトス監督「（福田）湧矢を左に置いた理由は、（黒川）圭介を助けるというところで私は思っていました。今まで京都との対戦を振り返ると、やはりそこの圭介のところを使われて前進されることが多かったので、しっかりとバランスを取りたかったということがあります。（半田）陸のサイドのディフェンシブな部分についてはまだ圭介のサイドよりは良い形でしたので、圭介の方を助けてあげたいという形で湧矢をそちらのサイドに置きました。」

Q「ガンバは今シーズン75分以降のゴールがなかったと思うのですが、今日は72分に得点が生まれました。そこの要因としては途中出場の食野選手が勢いをつけて、勝利につながったのは次に向けての収穫だと思いますが、食野選手の評価とこういう勝ち方についてどのように感じておられますか。」
ポヤトス監督「本当に勝ちたいという気持ちがチームに宿って、全てそこに気持ちが入ったんだと思っています。その中で（鈴木）武蔵、（宇佐美）貴史も入れて、もっとボールを持ちたかったですし、相手を苦しめたかったという意図があったんですけれども、そこについては今日はうまくいかないところもあったんですけども、しっかりと武蔵、貴史、食野も含めて、チームを支えてくれたと思っています。」

Q「今日はセンターバックが三浦選手とギョンウォン選手でスタートして最近の中でも割と長いボールをセンターバックから蹴るシーンが多かったのかなという気がしましたが、それは京都のハイプレス、プレッシャーを交わすためのチームとしての狙いだったのか、それとも、ピッチの中で選手の判断として、そういうボールを蹴ったのでしょうか。」
ポヤトス監督「相手が5対5でプレッシャーを前からはめ込んで来るという情報が彼らもしっかりと頭の中にあって、あとはチームの共通認識としてどこにスペースがあるのかという認識が進んできたのかなと思っています。センターバックからサイドバックにパスをしたところを京都は確実に狙ってくるというところがあったので、その前からのプレスがかかってくるとどこにスペースがあるのかと言ったら、フォワードのところ、インテリオールのところのスペースが開くというところを伝えていたのと同時に、選手たちがそこをしっかりと判断できたと思っています。そういうボールの動かし方によって、相手の走行距離が増えて、疲れも増して来たんだと、積み重ねていける形を取れたんだと思っています。」