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2024.5.31[チーム]

[プレビュー]貪欲に勝利を目指すガンバ。タフな湘南に対して今の勝負強さを見せつける。

直近の5試合は4勝1分。首位とは勝点で7差の4位につけるガンバだが選手たちは目先の結果に一喜一憂することなく、ただ目の前の試合だけに集中している。
「勝っていても皆に満足する気配はないし、ハングリーな気持ちでいる。僕らは勝ちに飢えている」と話すのは中谷とともに最終ラインで奮闘する福岡だ。

昨季終盤、勝利から遠ざかり悔しさを噛み締めた選手たちは勝利をひたすら求めているが、そこに勢いをもたらしているのが新加入組の個。山下が圧巻のスピードで攻守にフィット感を見せ始めていることに加えて、FC東京戦では途中出場の山田が待望のガンバ初ゴールをゲットした。
「途中出場の選手が数字で結果を出したり、週替わりでヒーローが出てくるのはチームとしてもいいこと」と宇佐美も話すように、チームが一体となって今の好循環を作り出している。

再び今季初の3連勝をかけて挑むアウェイの湘南戦は文字通りの総力戦で挑む戦いになる。
ガンバのレジェンドの一人、山口監督が率いる湘南は現在18位。前節は2点を先行しながら磐田に痛恨の逆転負けを喫しているが、それだけにホームでリスタートを切るべく燃えてくるはずだ。
「相手はホームで結果を出しているし難しい試合になる。インテンシティが高いチームでやるべきことがはっきりしているチーム」とポヤトス監督が話すように湘南はハードワークを全面に押し出し、タフに戦ってくる相手である。

ただ、リーグ最少失点を誇るガンバも、ハードワークで決して後れを取るつもりはない。「強度に関してもチームとして出せているので、そこは続けたい」と宇佐美は前線から最後尾までが一体となったアグレッシブな守備を継続したい考えだが、湘南戦のポイントは攻撃時のリスク管理と正確性である。
5バックを採用してくる湘南に対して積極的にボールを動かしたいガンバだが、禁物なのはボールを奪った後の繋ぎやポゼッション時の不用意なミスだ。
「湘南はショートカウンターをしっかりと決めてくるイメージなので気をつけたい」(ポヤトス監督)。

湘南は守備の軸だった畑とキム ミンテの負傷離脱が発表されているが、最終ラインにはガンバ大阪ユース育ちの髙橋も名を連ねており、強い気持ちで立ち向かってくるだろう。
前節終了時点で失点がリーグワースト2位の湘南だが、得点数は22点。縦への推進力を持つだけに侮れない攻撃陣を揃えているが、とりわけ注意が必要なのは6得点中のルキアンと、福田湧矢の弟で同じく今季6得点とブレーク中の福田翔生の2トップだ。
またベンチにも元ガンバの阿部や、怪我から復帰した小野瀬も今節はメンバー入りの可能性があり、モチベーション高く挑んでくる点も要警戒となる。

自分たちでボールを動かして攻め切るのが理想だが、山下やウェルトンの速さを生かしたカウンターももはやガンバの武器。「相手の状況や試合展開を見ながら最適な判断をして戦いたい」と宇佐美が話すように、勝負強い今季のガンバの姿をアウェイの地でも見せつけたい。